■世界に誇る但馬牛の価値を再認識 ~世界農業遺産認定シンポジウム~
昨年12月2日、新温泉町文化体育館夢ホールで、世界農業遺産認定記念シンポジウムを開催しました。
これは、昨年7月に「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」が県内初の世界農業遺産認定を受けたことを記念して、美方地域の魅力の再認識と未来への継承を目的に「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会が主催したものです。
当日は、世界農業遺産認定に係る現地調査へ同行した東京大学八木教授の記念講演や、小代区の畜産農家の小林一樹さんによる地域発表などが行われ、約250人が真剣に耳を傾けました。
参加者からは「世界農業遺産認定について理解が深まった」と畜産振興につながる声が聞かれました。
■不思議な音楽の世界へ誘う ~「奇想天外おもちゃの楽隊ヒネモス」公演~
昨年12月9日、香住区中央公民館で一足早いクリスマスイベント「奇想天外おもちゃの楽隊ヒネモス」の公演が行われました。
ヒネモスはチューバやトロンボーンなどの奏者10人で編成する楽団で、ノコギリや鼻笛なども使いながら絵本のような演奏を全国で披露しています。
この日は、ホールの入口から楽器を手にパレードのように登場。ステージでは、ストーリー仕立ての演奏や会場一体となったダンスなどで、訪れた親子連れら約180人を夢中にさせました。
村岡小6年の家前さくらさんは「洗濯板を飾り付けた楽器がおもしろかった。楽器に興味があるので中学校では吹奏楽部に入りたい」と話してくれました。
■豊かな人間関係につながる人権教育 ~令和5年度人権週間事業 人権講演会~
昨年12月10日、香住区中央公民館で人権講演会」が開催され、約280人が参加しました。
これは、すべての町民がお互いの人権を尊重し、差別のない明るく住みよいまちをめざすことを目的に実施されたもので、関西大学名誉教授の石元清英さんを講師に「部落問題の現状と人権教育・啓発の課題」をテーマに講演を行いました。
石元さんは、大学生を対象に実施したアンケート結果から、現在の実態を知らず多くの人が誤解しており、人権教育が記憶に残っていない点を指摘。「差別問題を例に人権を考えると他人事になる。自分にとっての人権とはなにかを思案することを基礎に、さまざまな人権課題を考えるべき」と提言しました。
■村岡のお米は最高! ~村岡小学校 米・食味分析鑑定コンクール 特別優秀賞受賞報告~
村岡小学校3年生が体験学習を通して収穫したお米が「第25回米・食味分析鑑定コンクール国際大会inつなん」の小学校部門で特別優秀賞を受賞し、昨年12月11日、児童らが町長へ報告しました。
村岡小学校では、6年前から田植え・稲刈り体験に取り組んでいます。今年も、同区板仕野の棚田で農家の田中敬二さん(70)と田中郁(いく)さん(52)の指導のもと、3年生の4人が手植えや手刈りに挑戦。穫れたお米は、5度目の出品で初受賞となりました。
子どもたちは「田植えでは転んで泥だらけになった」など体験を報告し、おにぎりを試食した浜上町長は「粘りがありとてもおいしい。将来、米作りに携わる人が出てくれると嬉しい」と語りかけました。
■美しいかやぶき屋根を後代へ ~古代体験の森 かやぶき屋根のふき替え準備~
昨年12月上旬から、古代体験の森のかやぶき屋根修繕に使う“かや”の準備が行われています。
小代区にある同施設では、毎年春に縄文・弥生・古墳式の建物のかやぶき屋根の修繕を行っています。今回の“かや”は、11月中旬に同区東垣で刈り入れ、おじろドームで乾燥したものを使用。12日には、施設長の井上克巳さんらが、余分な葉などを落として茎のみを残す作業に精を出していました。
井上さんは「子どもたちがきれいなかやぶき屋根で喜んでくれるようしっかり準備している。4月まで準備しているが、作業できる人が高齢化しており、興味のある人は協力してほしい」と呼びかけました。
※協力できる人は、小代区地域連携センターへご連絡ください。
■香美町で貴重な体験を! ~ライオンズクラブ交換留学生 ちくわ作り体験~
昨年12月21日、ジオパークと海の文化館で、マレーシアから来日している交換留学生ら11人によるちくわ作り体験会が行われました。
これは、近畿地区のLC(ライオンズクラブ)が企画している青少年交換留学ホームステイ事業の一環で、村岡LC(ライオンズクラブ)が世話役となって実施されたものです。
当日は、同施設の西田昭夫館長が英語を交えながらちくわ作りを指導しました。留学生たちは初めて扱う魚のペーストに苦戦しながらも丁寧に鉄の棒に巻きつけ、焼きあがったちくわに大興奮。「熱々でおいしい!」と体験を全力で楽しんでいました。
終わりに西田館長は「Enjoy Kami Town!」と香美町で楽しい思い出を作れるようエールを送りました。
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