春から秋にかけて、マダニが媒介する感染症の発生が増加します。但馬地域でも報告されており、草むらや野山などに立ち入る時は、マダニにかまれないように注意が必要です。
食品や衣類・寝具など、家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
■ダニ媒介感染症とは
病原体を保有する「マダニ」や「ツツガムシ」にかまれることで感染する病気のことです。
マダニ類やツツガムシ類は、草むらや野山などに生息し、特にシカやイノシシ、タヌキなどの野生動物が出没する場所に多く生息しています。病原体を保有するのはその一部ですが、かまれた場合「日本紅斑熱」「つつが虫病」「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」などの感染症を発症することがあります。
■予防のために大切なこと
・野外で活動するときは…
肌の露出を避ける、ダニの付着が確認しやすいよう白色系の服を着用する、虫除けスプレーを使用する
・帰宅後は…
すぐに衣服を着替え入浴する、ダニにかまれていないかを確認する
■もしマダニなどにかまれたら
マダニ類の多くは長時間吸血します。無理に引き抜こうとせず、皮膚科など医療機関で処置を受けましょう。かまれた後、2~3週間は体調の変化に注意し、発熱、発疹、下痢などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診し、マダニにいつ、どこでかまれたのか伝えましょう。
・首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう。
・シャツの裾口は軍手や手袋の中に入れましょう。
・ハイキングなどで山林に入る場合は、ズボンの裾に靴下を被せましょう。
・シャツの裾はズボンの中に入れましょう。
・農作業や草刈りなどではズボンの裾は長靴の中に入れましょう。
問い合わせ先:豊岡健康福祉事務所
【電話】0796・26・3660
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