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じんけん通信「あけぼの」第191号

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兵庫県高砂市

■啓発DVD・図書の貸し出し案内〈人権推進課〉
人権推進課では、さまざまな人権課題をテーマにした啓発DVDの貸し出しを行っています。
男女共同参画や性の多様性に関するもののほか、人生の節目において悩んだ時に何かヒントを投げかけてくれるものなど、身近に役立つ書籍も多数揃えています。
学校の授業や、地域、職場、家庭での学習にご活用ください。

場所:人権推進課(市役所南庁舎4階)

《DVDの一部紹介》
▽「バースディ」
テーマ:性の多様性

▽「夕焼け」
テーマ:ヤングケアラー

▽「サラーマット」
テーマ:多文化共生

▽「カンパニュラの夢」
テーマ:高齢化社会とひきこもり

※企画 (公財)兵庫県人権啓発協会

《図書の一部紹介》
▽「小さないのちのドアを開けて」
永原郁子・西尾和子共著

▽「じぶん、まる!」
田中一歩著

▽「老害の人」
内館牧子著

▽「LGBTなんでも聞いてみよう中・高生が知りたいホントのところ」
徳永桂子著

■生徒を尊重した学校づくり「新制服」への取り組み (荒井中学校)
「令和の時代にふさわしい荒井中学校の制服は、どうあるべきか」。この問いを、地域の人や保護者、これから入学してくる荒井小学校や伊保小学校の児童、その保護者にまで対象を広げて「制服アンケート」を実施しました。約6割の回答があり、その9割が「変えるべき」との意見でした。その後、制服検討委員会や制服展示会を開催し、生徒に向けてエンブレムの募集も行いました。
これらの取り組みを経て、本校の制服は令和6年4月からブレザータイプに変更し、性差のないジェンダーレスなデザインになるとともに、スカートやスラックス、キュロットスカートも選択できるようになります。令和5年度からは一足早く夏服がポロシャツに変わり、新しい夏服を着用している在校生もいます。感想を聞くと、「着やすい。かっこいい。」と嬉しそうでした。
性差の問題だけでなく、生徒たちは自分たちが考えた校則や制服に誇りと愛着を感じてくれるのではないかと期待しています。
しかし、まだまだ課題はあります。統計によるとLGBTQの割合は3から8パーセントだといわれています。悩みを相談できずに、一人で抱えている生徒がいるかもしれません。また、性に関すること以外にもさまざまな悩みを持っている生徒もいます。不登校やいじめの問題など、解決すべき課題は山積しています。
本校では、今後も生徒会の活動を通して、自分も周りの人たちも大切に思う心を育むとともに、自分らしくありたいと思う全ての生徒を尊重した学校づくりに取り組んでいきたいと考えています。

■日常のふれあいを通して~新型コロナウイルスの規制緩和をうけて~ (伊保小学校)
コロナ禍により、これまで当たり前のように思っていた日常がなくなり、子どもたちは行動を制限される日々を経験しました。令和5年5月に規制が緩和され、教室からはパーテーションが消え、友だちと笑いあったり、一緒に給食を食べたりできる楽しい時間が戻ってきました。また、来校人数を制限していた学校行事も、多くの保護者や地域の人が参観できるようになりました。
この経験は、“いま”というかけがえのない時間の大切さに気付くきっかけになりました。「人は誰かの存在があってこそ、より楽しめるんだ」ということを感じながら、仲間とのふれあいを通して、より強くお互いの「つながり」を深め、相手を「思いやる」ことができる「伊保っ子」へと成長しています。

◇学校行事~支えあい、励ましあえる関係づくり~
始業式や終業式、全校集会、校内音楽会などの行事では、全校児童が一堂に集まり話を聞いたり、練習の成果を発表したりすることができるようになりました。昨年は合唱に限定して開催した「伊保っ子コンサート」ですが、今年は合奏が復活し、歌唱と器楽演奏の両方に取り組みました。校内音楽会では、どの学年の発表もお互いに鑑賞することができ、上級生は下級生が一生懸命演奏する様子を優しく見守り、下級生は上級生が格好よく演奏する様子を目標としながら、それぞれの頑張りに大きな拍手を送ることができました。「伊保っ子」が一つになった瞬間でした。

◇「わらって、おはよう」~笑顔が一日の活力~
校内には、「わらって、おはよう」と書かれた額が飾られています。始業式で校長先生が、一番好きな言葉として全校児童に紹介しました。毎日笑って過ごす、周りの人を笑顔にする、この言葉にはさまざまな意味が込められています。自分のことだけでなく、もし隣に落ち込んでいる人がいれば優しく励ますことができる「伊保っ子」に成長してほしいと願っています。

■共生社会と人権~よりよい日本の未来のために~ (高砂南高等学校)
高砂南高等学校では、本年度一学期に、1年生は「さまざまな価値観を理解しよう」、2年生は「共生社会と人権(修学旅行に向けて)」、3年生は「就職差別」について、それぞれ授業を行いました。
2年生が12月初旬にマレーシア・ペナン島に修学旅行に行くため、11月15日に「共生社会と人権~よりよい日本の未来のために~」と題して、漫画家・タレント・放送作家である星野ルネさんによる人権講演会を実施しました。
星野さんは、1984年アフリカのカメルーンに生まれ、4歳のときに母の結婚を機に来日し、日本人の父の仕事の関係で、幼稚園から高校までを姫路市内で過ごしました。高校卒業後、就職先の同僚から「君のユニークな体験を多くの人に紹介したら?」と勧められ、27歳で上京。その後、日本で体験したさまざまな経験を綴った漫画『アフリカ少年が日本で育った結果』がSNSで一躍話題になりました。また、各地での講演会のかたわら放送作家としてテレビ番組制作や、Eテレでのタレント活動など、多忙な日々が続いています。
星野さんは講演の中で、自身の漫画を使い、『一番大切なのはコミュニケーション。自分勝手なイメージだけで相手を決めつけてはいけない。文化は人間の営みだから、人間は国籍・文化・宗教を超えてお互いを敬い、理解し合える存在だ』と話し、生徒・職員ともに自らの在り方や生き方についてヒントを与えてもらいました。

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問合せ:人権推進課
【電話】443-9060

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