猛暑から一転し、朝晩の冷え込みや日中の風も冷たく感じるようになりました。
新型コロナウイルス感染症の影響でインフルエンザの流行が低調であったことなどの影響で、インフルエンザに対する抗体の保有割合が全年齢で低下傾向にあることから、インフルエンザの流行が起こりやすい状況にあると考えられます。例年より早い本格的な流行で感染拡大の可能性もありますので、しっかりと対策をして体調を崩さないように過ごしましょう!
■インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」です。
流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われています。
■特徴と症状
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。潜伏期間は1~3日ほどで、多くの場合は約1週間で完治しますが、子どもの場合はまれに急性脳症、高齢者や免疫力の低下している方の場合は二次性の肺炎を伴うなど、重症になることがあります。
インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本でのインフルエンザの発生目安は、毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月頃に患者数が増加するとされています。
■感染経路
インフルエンザの感染経路には、主に2つあります。
◇飛沫感染
感染している人のくしゃみや咳、唾などで出るしぶきを吸い込むことによる感染。くしゃみや咳を浴びる距離(2メートル程度)にいる人は感染の危険性が高い。
◇接触感染
感染している人の唾や鼻水が手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することなどによる感染。
ただし、インフルエンザは、ウイルスが手に付着しただけで感染することはありません。ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染します。そのため、こまめな手洗いが接触感染のリスクを減らすことになります。
■感染対策
インフルエンザを予防する有効な方法は、以下のとおりです。
◇外出後の手洗いなど
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
◇流行前の予防接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されています。
広報かみのくに10月号でもお知らせしたとおり、町ではインフルエンザ予防接種の費用を高齢者の場合は一部助成、子どもの場合は全額助成しています。
詳細は町ホームページにも掲載しておりますので、右の二次元コードからご確認ください。
※二次元コードは本紙をご確認ください。
・予防接種の費用助成について
問い合わせ先:保健福祉課 健康支援グループ
【電話】0139-55-4460
◇室内のこまめな換気
新型コロナウイルス対策としても、十分な換気が重要です。窓開けによる換気は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的です。暖房器具の近くの窓を開けると、入ってくる冷気が暖められ、室温の低下を防ぐことができます。
※暖房器具からカーテンなどの燃えやすい物を遠ざけるなど、火災の予防に留意してください。
◇適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
◇十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
◇人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、不要不急のときは、人混みや繁華街への外出をなるべく控えましょう。
やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合は、不織布製マスクを着用しましょう。
※以下をもとに作成しました。
・インフルエンザとは(国立感染症研究所)(【URL】https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html/)
・『「新型インフルエンザ」入門』(厚生労働省)(【URL】https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_nyumon.html)
・『令和5年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)(【URL】https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2023.html)
・『正しい手洗いの方法』(厚生労働省)(【URL】https://www.mhlw.go.jp/content/hthw1.pdf)
・政府広報オンライン『インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」』(【URL】https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html)
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