■近くの見守りの大切さ~さりげない見守りと気づきから…~
今月は 社会福祉士 畑山 賢二 です
令和5年1月1日現在の高齢化率は、全国でみると29.1%、北海道は32.8%でありますが、本町においては44.6%と道内のランキングでは25位(179市町村中)に位置しております。
皆さんも感じているとおり、最近は隣近所を見渡しても一人暮らしの方や空き家が増え、明らかな少子高齢化の影響を目の当たりにします。
このような中、住んでいる方の中には高齢化に伴い足腰が不自由になったり、認知症を患ったりする方の比率も大きくなってきております。特に、その方の認知症の状態によっては行動や言動に「おかしい」と感じることもあると思います。
また、認知症に限らず、高齢化に伴い様々な生活の支障が現れてくることで、当事者自身も現状を上手く伝えることが困難となる場面も少なくないことから、これまで通りの普通の生活の維持が困難となってきます。
酷い場合には、誰にも気づかれず支援の手が差し伸べられないまま「孤独死」、「セルフネグレクト(自分自身による世話の放棄)」、「消費生活被害」などのトラブルに巻き込まれ、深刻な事態になっていることもあります。
反面、このような状況を誰かが発見し、町をはじめとする関係福祉機関につながり、専門機関が積極的に介入することで一命を取り留めたり、乱れた生活状況が修正され安定して生活を送れる状態となった事例も多くあります。
ここでいつも感じることは、より身近な方からの“見守り”や“気づき”の重要性です。
地域の見守りのアンテナが、少しの変化を汲み取ることで、事態の早期発見・早期対応に結び付きます。
いつ自分も同じような状況になるかわかりません。
明日は我が身です。行政や制度の手が及ばない個々の生活の変化に、地域の皆さんが少しでも安心して住みなれた地域で暮せるよう、田舎ならではの「顔の見える関係」から、少しでも住みやすい地域づくりをしていきましょう。
問合せ:地域包括支援センター
【電話】0139-55-4460
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