文字サイズ
自治体の皆さまへ

《連載》家庭教育シリーズ 第348回

6/22

北海道上富良野町

◆カルマン渦 北海道上富良野高等学校長 木下 温

強風の夜は、いつもドキドキします。学校の樹木が倒壊して隣家に害を及ぼしていないかが不安にさせるからです。強い風が吹くと、電線や木から「ヒューヒュー」音がなります。お風呂の中で指を湯面に立てて、ゆっくりと動かすと指の後ろに並んだ渦ができます。この渦の並びをカルマン渦といいます。電線や木の鳴る音もカルマン渦の仕業です。
気象衛星画像を毎日欠かさず眺めていると、時として特定の場所にカルマン渦が現れます。特定の場所は利尻島、九州周辺の屋久島、韓国の済州島の風下側が代表的です。
カルマン渦はどのように現れるのでしょうか。お家でカルマン渦を作る実験をして考えてみましょう。1Lの牛乳パックを縦半分に切り、切った牛乳パックをつないだ容器に水を張ります。お箸を用意して1本の箸先に墨汁をつけてから水面に触れて墨汁を薄く広げます。もう1本の箸を水面に垂直に立て、ゆっくりと一定の速度で動かします。箸を動かす速さを少しづつ変えてカルマン渦と同じ模様を作ってみましょう。そして、墨汁や箸の役割は自然界の何であるのかを考えてみましょう。できた模様を記録することもできます。縦に四等分した半紙を水面につけてから引き上げ、水洗いします。余分な墨が洗い流されて、模様だけがきれいに残ります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU