■「認知症」ってどんな病気?
「認知症」とは、さまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
■「認知症」は誰でもなりうる病気です。
我が国では高齢化の進展とともに、認知症の人も増加しています。65歳以上の高齢者では、平成24年度の時点で7人に1人程度とされ、年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けると予想されています。なお、認知症の前段階と考えられている軽度認知症(MCI)の人も加えると4人に1人の割合となりますが、MCIの方がすべて認知症になるわけではありません。
また、65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」と呼んでいます。今日、認知症は、誰もがなりうる病気と考えられています。
年をとればだれでも、思い出したことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが困難になったりしますが、「認知症」は、このような「加齢によるもの忘れ」とは違います。
■『認知症施策推進大綱』
令和元年6月には関係閣僚会議においてまとめられた「認知症施策推進大綱」にもとづき、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望をもって日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人やその家族の視点を重視しながら「共生」と「予防」を車の両輪とした施策を推進しています。
▽認知症施策推進大綱の5つの柱
1.普及啓発・本人発信支援
2.予防
3.医療・ケア・介護サービス・介護者への支援
4.認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援
5.研究開発・産業促進・国際展開
▽主な施策
(1)「認知症初期集中支援チーム」
(2)「認知症疾患医療センター」の設置
(3)「認知症地域支援推進員」の配置
(4)「認知症サポーター」の養成と活動支援
(5)「チームオレンジ」の取組み
(6)「認知症カフェ」などの設置・普及
(7)「通いの場」の拡充
中川町においても、『認知症施策推進大綱』に基づき、(3)の「認知症地域支援推進員」が地域包括支援センターに配置されております。「認知症地域支援推進員」が中心となり、『認知症施策推進大綱』にある様々な施策を行っていきます。
次から、今年度行われた(4)(5)(6)をご紹介いたします。
■『認知症キッズサポーター養成講座』開催 8/28
今回初めて、小学5年生の児童達が受講し、認知症の方への対応について学びました。
■『認知症サポーター養成講座』開催 9/13
認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」が全国で養成されています。今回、8名の方々が受講されました。さらに、『見守りサポーター』へ全員が登録されています。
▽『見守りサポーター(チームオレンジ)』とは
認知症サポーターがチームを組み、認知症の人や家族に対する生活面の早期からの支援等を行う取り組みです。
■『オレンジカフェ』開催 9/13
認知症の方やその家族、地域の方、専門職など、どなたでも参加できるカフェを開催しました。キッズサポーターと見守りサポーターの方々にご協力いただきました。
正しく認知症を知り自分自身や家族、地域の方が認知症になっても安心して暮らせるまちづくりのために一歩踏み出しましょう!
問い合わせ先:中川町地域包括支援センター(中川町役場住民課幸福推進室内)
【電話】7-2813
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