■歯の健康を保つ食生活について
長く食事を楽しんでいくためには、歯の健康は欠かせません。
歯周病やむし歯の予防・改善をしていくためには、原因となる歯垢をきちんと除去することが重要です。また、歯垢が溜まりにくい食生活で、口腔内の環境を整えることも大切になります。
食生活の面での予防のポイントを押さえて、歯の健康を保っていきましょう。
▼歯を失う原因は?
▼歯周病やむし歯予防のポイント
(1)唾液をしっかり出す
唾液には、口の中を潤し、歯周病やむし歯の原因となる菌の増殖を抑えたり、食後の酸性になっている口腔内を中和し、むし歯を防ぐ働きがあります。日頃からよく噛む食習慣が唾液の分泌量増加につながります。(咀しゃく回数の目安は1口30回目標)
(2)甘い食べ物を口の中に残さない
砂糖は、歯周病やむし歯菌の餌になり菌の増殖につながります。
砂糖が多く含まれる食べ物や、飴のように長い時間口の中に入れるものは頻度に注意が必要です。また、チョコレートやキャラメル、スナック菓子、ビスケットなどは食後も歯にくっつき口の中に残りやすい為、歯垢を作りやすい環境になります。習慣化しないようにし、食べた後は歯磨きやうがいを行いましょう。
(3)食物繊維を摂る
食物繊維の多い野菜や海藻、きのこなどは、食べカスとして口の中に残りにくく、歯の表面を掃除する働きがあります。
(4)だらだら食べをしない
口腔内は、食後20分程経ってから、唾液の働きによって酸性の状態を中性に戻し、歯の再石灰化をしています。だらだら食べていたり、頻回に何かを食べていると、むし歯や歯周病になりやすくなります。(下図1参照)
▽図1 食後の歯の再石灰化までの時間
(5)カルシウムを摂る
歯が生える乳幼児期や学童期は、丈夫な歯の形成の為、カルシウムは欠かせません。また、成人になっても、歯を支えている歯槽骨の維持や歯の再石灰化に欠かせない唾液成分でもあるため、不足すると口腔内の環境にも影響します。
▽必要なカルシウム量
『牛乳の場合』
1日200ミリリットルが目安(成人)
▼歯周病やむし歯予防の食事のメリット
健康な口腔内を保つ食生活は、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、さらに骨粗しょう症の予防・改善にも効果が期待できます。左図も参考に普段の食生活に取り入れていきましょう。
▽歯周病・むし歯を予防する栄養素と食材
問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 管理栄養士
【電話】7-2813
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