村の人口割合のうち、保育園児を含めると村民の約10%を占める学ぶ子どもたち。その人づくりの根幹を担う中札内村の教育現場では、今、他自治体に抜きん出て子どもの「育ち」を支える努力がなされています。
全国平均を上回る成績、学習を楽しむ姿勢、チャレンジする意欲。ICTの導入や英語教育義務化等、大きく変化した学習環境の中で前向きに取り組む子どもたちの成果と、中札内村の特色を活かしながら積極的に挑む、魅力あふれる教育の一端をご紹介します。
■確かな学力を支える取組
◇小学校における少人数習熟度別算数授業
・少人数で、「できる・できない」という分け方ではなく、習熟の程度別や児童の興味関心に応じた学習課題別など、複数に分けて学習しています。
◇放課後(長期休業)算数教室(退職教員等外部人材活用 道教委事業)
・単元ごとにプリントが用意されており、自分のペースで取り組むことができます。
・それぞれの児童の得意を伸ばし、不得意を無くすようなサポートを行い、効果的な学習ができる環境を作っています。
◇保育園からの英語教育and小中学校のイングリッシュルーム
・幼少期から英語に親しむ環境づくりを行っています。
・2名のALTが英語授業をサポート。英語への学習意欲が向上し、効果的な授業が実現しています。さらに小学校では、ALTに加え、外国語専科教員の2名体制。他に類のない充実した環境です。
〔ココがスゴイ!〕
令和6年度、『外国語(外国語活動)が楽しい』と思っている小学生の割合※
※村教育委員会による小学校における独自調査
3・4年生:96.7%
5・6年生:93.2%
◇ICT(タブレット端末)を活用した授業
・児童生徒には、1人1台端末(タブレット)を活用できる環境を整備しています。
・自分で調べる学習や児童生徒同士で考えをまとめる際に活用しています。自発性と疑問解決の体験につながります。
・学習教材「スマイルネクスト」を導入し、個々の習熟度に合わせた学習を進めることができます。
・ICT機器を有効に活用している児童生徒ほど、自己有用感や幸福感が高い傾向にあります。
■見えてきた成果
◇全国学力状況調査の結果を紹介!
〔ココがスゴイ!〕
・全国と本村小中学校平均正答率を比較すると、小学校、中学校ともに、国語・算数(数学)のいずれも全国平均を上回り、特に算数(数学)では良い成績を残しました。
令和6年度全国学力・学習状況調査全国平均正答率を100とした中札内村の割合
◇検定での合格者と受検者を紹介!
・難関の英語検定では群を抜く成果
〔ココがスゴイ!〕
令和6年度の英語検定の取得者数
準2級:12名(高校2年生同等の英語力)
3級:16名(中学卒業同等の英語力)
令和6年の小学生英検取得者も19名います。
・村の子どもたちは、各種検定の受検に積極的です。
令和4年度 受験者数:100名
令和5年度 受検者数:174名
令和6年度 受検者数:101名(9月現在)
・児童生徒検定チャレンジ受検料補助金
村では、平成30年度から学習意欲の向上を図ることを目的に、児童生徒の検定受検料を全額補助しています。令和6年度からは、補助の回数制限なしに拡充しています。
(英語検定、漢字検定、数学検定)
お問い合わせ先:教育委員会
【電話】67-2929
◇「PC、タブレットなどのICT機器 児童生徒活用」アンケート結果
※令和6年度全国学力・学習状況調査
『分からないことがあったときに、すぐ調べることができる』と思う児童生徒の割合:
中学校…97.6%
小学校…95.0%
『画像や動画、音声等を活用することで、学習内容がよく分かる』と思う児童生徒の割合:
中学校…87.8%
小学校…92.5%
<この記事についてアンケートにご協力ください。>