介護保険事業とは、40歳以上の方が被保険者となって納めた保険料と国・道・村が負担する公費によって運営され、介護が必要となったときに介護保険サービスを利用することができます。また、介護が必要な状態になることを予防し、日常生活を元気に送っていただけるよう村では介護予防教室(まる元運動教室)等も実施しています。
高齢者人口の増加に伴い、介護保険サービス等の利用による費用も年々増加しており、サービスを支えるための財源をいかに確保するかが大きな課題となっています。
■中札内村の現状について~村の高齢者人口・介護保険事業に占める割合と取組例
中札内村の高齢者人口の推移:
※引用:国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)』
中札内村の65歳以上の人口は年々増加しており、2040年頃にピークを迎える予想となっています。また、少子化の影響もあり、高齢化率は急速に上昇していく見込です。
※一定以上の所得がある方の利用者負担は2割または3割
◇介護保険事業は、保険料と公費で支えられています
介護保険を利用し、介護サービスを受けたときの費用は、まず、利用者本人が1割(上表※)を負担します。残りの9割のうち半分を保険料で、残りの半分を公費(国・道・村)で負担します。
■介護予防の取組について
65歳以上の方を対象に地域で自立した生活を送ることが出来るよう、介護保険を財源として、「なかさつない地域まるごと元気アッププログラム」(通称まる元)を実施しています。
・安心…体力に合わせたクラスを提案し、無理のない運動を行います。
・安全…毎回看護師が体調を確認し「健康運動指導士」の資格を持つ専門家が指導します。
・科学的…定期的に体力測定を行って、体力状態をチェックし、指導に反映させます。
申込み・問合せ:中札内村地域包括支援センター
【電話】67-2321
■介護保険料~多段階化と十勝管内の現状への見直しについて
現在の介護保険料は世帯の収入状況等により、基準額に0.3~1.7の割合が掛けられ決定されています。令和6年度からは、国の方針を踏まえ、高所得者層の多段階化を行います。併せて、低所得者の保険料上昇を抑える観点から、市町村民税が世帯非課税となる低所得者層の乗率を引下げます。
◇第9期(令和6~8年度)の見直し例
65歳以上の方の介護保険料の見直しは3年毎に実施されます。現在の保険料(5,000円)は十勝管内をみても低く抑えられてきていましたが、今後の高齢者数の増加や利用状況を踏まえ、将来推計を行ったところ、次期(令和6~8年度)の保険料基準額(月額)は現在の5,000円に対して、他の市町村に迫る約800~950円程度の上昇が必要と見込まれています。
◇現在(令和3~5年度)の十勝管内の介護保険料の基準額(月額)
※黒塗りの棒グラフは現在(令和3年~5年度)の介護保険料基準額で(月額)で、次期(令和6~8年度)保険料額は他市町村も増減します。
第9期(令和6~8年度)の介護保険料については、村議会で審議し正式に決定後、改めてお知らせします。
問合せ:福祉課福祉グループ
【電話】67-2321
<この記事についてアンケートにご協力ください。>