◆介護保険制度と第9期計画
介護保険は40歳以上の方が加入し、介護が必要になった高齢者とその家族を社会全体で支えていく制度です。
3年に1度、制度や保険料の見直しが行われており、市でも令和6~8年度を計画期間とした「伊達市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(第9期計画)」を策定しました。
▽計画の概要
「住み慣れた地域で支え合いながら生き生きと暮らせるまちづくり」を基本理念に、自立した生活を続けるための介護予防や生きがいづくりの支援、支え合って暮らせる地域づくりの推進などに取り組みます。
また、これまでの給付実績を踏まえて、今後3年間における各種介護保険サービスの利用見込みなどを推計し、65歳以上の方の介護保険料を7ページの表のとおり決定しました。
※計画の詳しい内容は担当の窓口や市ホームページでもご覧いただけます
◆介護保険制度の主な改正内容
(1)一部の福祉用具の貸与と販売の選択制の導入(4月から)
福祉用具を借りている期間が長期になる場合、借りるよりも購入した方が金額を抑えられることがあります。利用者の経済的負担を軽減しつつ、福祉用具の適時適切な利用で安全性を確保する観点から、一部の福祉用具について貸与と販売の選択制が導入されました。
選択の対象になる福祉用具は、要介護度にかかわらず次のとおりです。
・固定用スロープ
・歩行器(歩行車を除く)
・単点杖(松葉杖を除く)や多点杖
(2)介護保険施設を利用したときの居住費などの変更(8月から)
施設を利用したときの居住費などには、1日当たりの基準となる額(基準費用額)が定められています。近年の光熱水費の高騰を踏まえ、在宅で生活する高齢者の負担との均衡を図るため、8月からは基準費用額が1日当たり各60円引き上げになります。なお、食費の基準費用額は変更ありません。
また、住民税非課税世帯の方は、申請して認められた場合、「介護保険負担限度額認定証」が交付され、食費や居住費などは負担限度額までの支払いになります。
◆65歳以上の方へ~介護保険料について~
65歳以上の方に納めていただく介護保険料は、介護保険の運営に当たって、貴重な財源になっています。
今後も高齢化率の上昇とともに介護給付費の増加が予想されます。保険料の上昇を最小限に抑えるためにも、市が主催する介護予防事業や地域で行われている介護予防グループなどに参加して、日頃の健康管理や介護予防に努めましょう。
▽介護保険料決定通知書を送付します
65歳以上の方の保険料は、4月1日現在の被保険者本人と世帯員の方の令和6年度住民税課税状況などに基づいて決定し、6月上旬に市から決定通知書を送付します。
お手元に届いた通知書の内容を必ずご確認ください。
▽低所得者の軽減と高所得者区分の多段階化
消費税引き上げによる公費が投入され、令和元年度から住民税非課税世帯の方の介護保険料が軽減されています。また、低所得者の保険料上昇を抑制する観点から、第9期計画期間中の保険料段階のうち、第1~3段階の乗率をさらに引き下げることにしました。
その一方、高所得者区分については細分化を行い、これまでの9段階を13段階に多段階化することで、所得再分配を強化し、介護保険制度の持続可能性を高めています。
災害、生計維持者の死亡や事業廃止などの理由により、収入が前年よりも一定以上減少することで保険料の納付が困難な場合は、申請すると減免制度を利用できる場合があります。詳しくは、担当にお問い合わせください。
※第1~3段階は軽減後の額
問合せ:高齢福祉課介護保険係(市役所1階(5)番窓口)
【電話】82-3196
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