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特集~祝!サンモリッツ・倶知安 姉妹都市提携60周年~友好は未来へと続く(2)

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北海道倶知安町

■60年の歩みをこの先も
今回の公式訪問では、これまでの交流を支え、つないでくれた先人への感謝と、今後のさらなる交流の発展を願い、イエニー市長と文字町長が共同宣言書に調印し、記念品の交換を行いました。

■倶知安・サンモリッツ姉妹都市提携60周年共同宣言
倶知安とサンモリッツは、日本とスイス両国における最初の姉妹都市として、1964年の姉妹都市提携の締結からこれまで、お互いの文化や慣習を尊重し合い、さなざまな面で交流を続け、両国の友好関係の発展のために寄与してきました。
これまで、長きに渡り交流の歩みをつないできた、両都市の先人たちに敬意を表するとともに、これから先の未来へと、友好の絆をつないでいきたいと思います。
姉妹都市提携60周年を迎えるにあたり、ここサンモリッツの地で両都市の住民が共にお祝いできたことに感謝するとともに、さらなる交流事業の推進を図るために今後も連携・協力し合うことを改めて確認し、姉妹都市提携60周年の記念としてここに調印します。
1.両都市は、日本・スイス間の最初の姉妹都市として、両国の友好に寄与することを目指します。
2.両都市は、これまでの学生交流をさらに深化させ、次代を担う国際的な人材の育成を共に目指します。
3.両都市は、互いの文化や慣習を尊重し、相互理解を深めるため、住民同士の積極的な交流を促します。
令和6年7月10日

■サンモリッツへ
サンモリッツのロゴと倶知安の町章をプリントし、地元産の木材(カエデ)で製作したスキー板をサンモリッツへ贈りました。

■サンモリッツから
画家ジョヴァンニ・セガンティーニの代表作「アルプスの真昼」の絵画(レプリカ)が倶知安へ贈られました。

▽「アルプスの真昼」(1891年)
アルプスの高原風景を独自の色彩分割技法で描く。中央の女性のモデルは、セガンティーニ家で子守・家事手伝いなどをしていたバーバ・ウーフェルです。

■人々の温かさに感動
姉妹都市通信員 九津見真由美(まゆみ)さん
倶知安・サンモリッツの姉妹都市提携60周年記念事業に参加できたことは、とても貴重な体験となりました。
サンモリッツでは今年、大雨による洪水被害が発生し、公共施設などでも浸水被害が起きていましたが、現場は思っていたよりひどい状況で驚きました。もっとお互いのまちを気に掛け、寄り添うことの大切さを感じたので、今後は通信員として、お互いの状況を連絡し合い、町民の皆さんにも伝えていきたいと思います。
現地では、スーズィー通信員やサンモリッツの皆さんの温かさとホスピタリティに心から感動し、滞在中は、美しい風景や伝統的な街並み、文化などを感じることができました。
この素晴らしい経験を将来につなげていけるよう、通信員として、青少年交流事業などの住民同士の交流を手助けしていきたいと考えています。

■町民海外研修事業 7月12日~14日
マッターホルンに代表される山岳リゾート地で、ガソリン車の乗り入れを禁止するなど環境に配慮したまちづくりを実施する「ツェルマット」と、国際的な会議場があり、多様なアクティビティを提供する「ダヴォス」の両都市で研修を行い、観光局職員や観光・交通事業者との意見交換を通じて、それぞれの都市が抱える課題や先進的な取り組みなどについて学びました。

▽ツェルマット
観光ガイド会社のオーナーによる案内で、マッターホルンなどを見学した後、観光や交通・環境などに関するお話しを聞きました。また、域内で排出された生ごみを使用し、発電するバイオガスプラントの見学も行いました。

▽ダヴォス
観光局職員による案内で、国際会議場やスポーツ施設を見学し、観光の取り組みに関するお話しを聞きました。また、百年以上の歴史があるホテルや箱根登山鉄道と姉妹鉄道であるレーティッシュ鉄道に関するお話しを聞きました。

▽研修事業報告会を開催します
町民海外研修事業の報告会を以下のとおり開催します。
サンモリッツをはじめとする訪問都市での研修や体験について報告するほか、参加者からの感想もありますので、ぜひ会場へお越しください。
日時:10月2日(水)18時~
場所:倶知安風土館
※申込不要、入館料無料

■自然や地域と共生する観光を
(一社)ニセコプロモーションボード 神奈川靖如(やすゆき)さん
今回の研修は、地域連携DМOで働いている身として、観光マネジメントやマーケティングで先進的なスイスの各地域の取り組みを、実際に目で見て、体験できる良い機会だと思いました。
スイスでは、氷河の融解などを一例に、地球温暖化の影響が顕著に表れていることもあり、多くの人が、環境と観光のバランスを常に考えていると感じました。観光やまちづくりを進める上でも土台となるのは「環境」や「自然」であり、それを守り・共生していくことを、皆さん大切にしていました。
今回、観光業で働く一人として、観光がこの町にもたらす効果などを、時間を掛けて町民の皆さんに伝えていく必要性を改めて感じました。観光客の入込数や消費額だけを追い求めるのではなく、地域の人たちの満足度や幸福度、生活の質を高めていく観光地づくりを意識していきたいです。

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