「最近もの忘れが多い」、「久しぶりに会った家族の様子がおかしい」。もしかしたらそれは、認知症のサインかもしれません。
今月の特集は、認知症です。この病気を自分の事、家族の事として、少し考えてみませんか。
■認知症は身近な病気
認知症は、高齢になるにつれて誰にでも起こりうるものです。函館市は全国や北海道よりも高齢化が進んでおり、家族や身近な方が認知症になる事を含め、多くの方にとって身近なものとなっています。
厚生労働省の推計によると、2025年の全国の認知症高齢者数は471.6万人で、軽度認知障害の高齢者数の564.3万人を合わせると、高齢者の28%になるとされています。
函館市の認知症高齢者等の人数は、2023年9月末時点における認知症高齢者等の出現率が将来にわたって一定であると仮定した場合、2035年まで増加し続け、1.28万人に達するものと予測されています。
■認知症とは
「認知症」とは、記憶や判断する力が低下したり、時間や人、場所の認識ができないなど認知機能の障がいが起こり、その結果、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。
認知症は、早く気づき対応することで、症状が安定したり、進行を遅らせることが期待できるといわれ、早期発見・早期対応が大切です。少しでも違和感を感じたら、早めにかかりつけ医や相談機関に相談しましょう。
■前頭側頭型認知症
意欲や理性のコントロールが難しい。万引きなどで周囲を困惑させることも。
◇特徴
■脳血管性認知症
脳細胞が死滅することで発症。高血圧、糖尿病などの治療や改善が予防に。
◇特徴
■アルツハイマー型認知症
進行は緩やか。最近の記憶が不得意。うつ状態が見られることも。
◇特徴
■レビー小体型認知症
初期はうつ状態、失神、震えが出たり、幻視を認めることも。
◇特徴
■加齢によるもの忘れと認知症の違い
誰でも年齢とともに、もの覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。これは脳の加齢によるもので、認知症とは異なります。
※下の表はあくまで目安です。あてはまらない方もいます。
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