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これからの別海町

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北海道別海町

私たちの住む別海町には、現在16の小・中学校、12の幼稚園・保育園があります。
しかし、その数は減少。人口とともに施設の数も減っています。
そんな中、使われなくなった施設の活用方法を考えるために、集まる地域の方々がいました。
今月は、「私の考える別海町」。そんな地元への思いを持つ方の声を聞いていきます。

生まれは中西別。小・中と中西別の学校に通っていた小林さん。以前から、小・中学校の閉校が頭の片隅にありました。
令和3年5月、町教育委員会からあった小・中一貫教育の話をきっかけに、「中西別の教育を考える会」が立ち上がりました。昨年度の小学校新入学生は0人。併せて転校していく生徒が数人。中西別で育てたいという声と同時に、部活動など子どもの将来を考えると、人数の多い学校に通わせてあげたいという保護者の声が聞こえてきました。そんな中、「いずれ閉校してしまうなら少しでも早く」という意見から、中央に統合、いわゆる閉校が決まったのです。
4月13日(土)、中西別地区連合会は、住民や地域団体を集め、第1回中西別未来会議を開催しました。これからの中西別を地域で考えるために開催されたこの会議は、行事の開催方法、中西別の活性化方法、幼・小・中学校跡地の活用方法という3つの視点から行われ、34名の参加者と併せて、地域おこし協力隊2名、役場総合政策課から2名の職員が参加しました。
「地域が動くことで、町全体が動き出してくれるのではないかと思い、まずは地元で行動しようと思いました。」と話す小林さん。開催の裏には、周りを動かすという目標がありました。
参加募集の周知については、各地域団体の代表に個別で電話連絡やFAXを送り、広報紙に折り込みをすることで地域住民にも周知しました。

◆意見交換会から見えてくるこれから
「今回の第1回未来会議では、自由に意見交換をし、模造紙に貼っていきました。第2回ではグループ分けをして、実際に行っていく内容を詰めていく予定です。今後は中西別にあったらいいと思う施設や居場所など、中西別に住んでいない方の意見を集められる機会も作りたいと考えています。同時に、他の地域の課題解決の参考になってくれたらいいなと思っています。」と話す臼井さん。次回は、秋から冬頃を予定しています。
地元の良さを、課題を、考えることから見えてくるこれから。別海町には、地元を守るために声を挙げ、行動する方が住んでいました。

「これから」を考えて飛び交うさまざまな意見。参加者に配布された資料がわかりやすく、現状把握や可能なこと、廃校利用の過去事例などの情報がまとめられていました。

◆小林さんが考えるこれからの中西別
学校以外の空き家や離農者が増えていることなど、課題は他にもあります。しかし、まずは自分たちで動き、町を巻き込んでいく行動力・団結力が中西別にはあると思っています。地区連合会として、そんな中西別のアイデンティティを継承し、閉校という大ピンチをチャンスに変えていく初めの一歩目を踏み出せるよう今回の未来会議を開催し、意見交換をして初めて今まで見えていなかった地域の課題や良さに気づきました。地元の人だけでなく、新規就農者や移住してきた地域おこし協力隊なども暮らしやすい環境づくりを行い、住みたい町を目指していけるよう、若い世代に思いをつないでいきたいと思います。

問合せ:情報広報課広報担当【電話】74-9275

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