●芸術文化ホールの公演を支える
・花ホールスタッフの会
芸術文化ホール(愛称、花ホール)で開催される事業をサポートするボランティア団体。
平成11年4月に発足し、今年で25周年を迎える。
17年に石狩教育局から石狩管内教育実践奨励表彰を、31年に市から功労者表彰を受けた。
◆芸術文化ホールと歩み続けて25年
◇舞台を支えるスタッフの会
平成10年10月にオープンした芸術文化ホール(愛称、花ホール)。コンサートや演劇、ダンスなどさまざまなジャンルの公演を行っている。これらの舞台を支えているのが花ホールスタッフの会だ。
スタッフの会の活動は、公演中のアナウンスや舞台転換、入場案内、クロークでのコート類の預かり、バーコーナーの運営など多岐に渡る。30代から80代までの25人が活動中で発足時から参加するメンバーもいる。その中の一人が富樫久夫さん。長年、会長として会の歩みを見続けてきた。
「思い出深いのは、HIRO COLLE(ヒロコレ)(*)や、舞台の裏側を見学できるバックヤードツアー、会のサークル活動で実施したギャラリー展示などの自主企画事業です。ヒロコレで作品を発表した方が、その後、自分のお店を出した例もあるんですよ」とうれしそうに話す。
◇25周年の節目
スタッフの会は今年で25年目を迎える。長く続けるのは簡単なことでない。新型コロナウイルス感染症の影響で、活動が制限された時期もあった。それでも続けてこられたのは、来場者とのやりとりや感謝の言葉が励みになったから。「お客さんが笑顔でありがとうございました、と言ってくれる。それが力になります」
7月12日に開催する「夏の夜のホワイエコンサート」を会の25周年記念と位置づけ、準備に力を入れている。
◇今後も活動を続ける
今の課題は会員の減少だ。会員数は最多時の3分の1程度だそう。
「特に若い方が少ないことが悩みです。仕事などで時間が取れないのも分かるのですが」と富樫さん。大学と協力して学生ボランティアを受け入れたり、他の団体を視察して参加しやすい制度を取り入れたりするなどの工夫を重ねている。
今後は、自主企画事業を増やしていきたいというスタッフの会。これからも来場者の喜びや、受け取る感謝の言葉を支えに、文化の発信地である芸術文化ホールと共に歩み続けてほしい。
*HIRO COLLE…プロや専門学校生のほか、一般の方も作品を発表できる市民参加型のファッションショー。平成12年から6回行われた。
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