診療所長 浦本幸彦
■レッツ、エクササイズ
さて今年の夏の暑さは如何でしょうかね。この記事はお盆前に書いています。お盆前までは暑い日はありましたが熱帯夜が続いた昨年とは違い比較的涼しい北海道らしい夏でした。お盆過ぎが問題ですね。暑くなりませんように。
さて今回も生活習慣病の指導の際に気付いた事です。
運動の項目です。「運動」と聞くと白いシャツに白い短パンで首にタオルを掛けた姿を思い浮かべる方が居るのではないでしょうか?
運動を面倒くさいものと考えてたり敷居が高いものとして考えているのではないでしょうか。
運動には特別な準備や始動のために強い覚悟が必要ありません。
診察室で患者さんに運動をしていますかと尋ねたところ、パークゴルフや体操教室に参加されている方はいましたが少数派ですね。多くの方には運動習慣がありませんでした。農家さんは身体を使う仕事です。朝から晩まで働いで疲労困憊です。健康的ではありますが体の使う部位や動作が同じで運動としては不十分なのではないでしょうか。
農家の方も短い時間で良いのでいくつか運動を取り入れてみて下さい。
私が考える運動は3種類でひとつは有酸素運動です。ジョギングや速歩などで心拍数が上がり呼吸もやや荒くなるような運動で二、三十分くらい続けます。カロリー消費もありますが循環器や呼吸器の機能向上も目指します。
二つ目は筋トレです。え~ムキムキにはなりたくないわ。ムキムキになるには相当な努力の継続と食事管理が必要です。なろうと思っても簡単にはなれません。ほどほどの筋肉で良いんです。筋肉がつくと基礎代謝が上がります。筋肉が黙っていてもカロリーを消費しますから太りにくい体になります。
三番目は柔軟体操です。ストレッチです。体の各関節や筋肉を伸ばして下さい。使わないと可動域が狭くなります。いわゆる体が硬くなりケガをしやすくなります。
皆さんと話していて驚いたことがあります。運動習慣のない方でもスクワットはご存知の方が殆どでした。世の健康ブームや保健師さんの活動などの影響でしょうか。ただ正確にスクワットが出来ている方は半数ほどでした。スクワットはしゃがむ運動で太ももを床と並行近くに下げますが膝がつま先より出ない事、なるべく胸を張ってどちらかと言うとお尻を後ろに突き出すようにします。うまく出来ていない方は楽なやり方をしようとしています。楽な運動をしても体は鍛えられません。
高齢者の方にもスクワットだけはお薦めしています。立ったり座ったりする基本動作であり歩くためには必須の運動だからです。強度や回数を調整すれば高齢者にも無理のない運動となります。適切な運動量が重要ですね。楽をしても効果はありませんし無理し過ぎると体を痛めますので。ご注意を。
◆北竜町立診療所
休診日のお知らせ
9月4日(水)、9月25日(水)は午後1時30分より、浦本先生が深川市において介護認定審査会に出席のため、午後より休診となります。また9月24日(火)は終日休診となります
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