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みんなでつくる『ふくしのまちづくり』vo.1(1)

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北海道和寒町

誰もが安心して住み続けられるまちをめざす「ふくしのまちづくり基本構想」を令和6年3月に策定しました。あらためて町の現状やこれまでの経過を皆さんにお知らせいたします。

◆1 和寒町の高齢者福祉施設の現状と課題
(1)進む施設の老朽化
芳生苑(昭和51年建設)
健楽苑(平成6年建設)
大規模改修は困難なため、新たに整備する必要があります。

(2)町外転出・入所者減少
在宅高齢者が医療環境や社会資源が充実した町外へ転出する傾向
定員100名の芳生苑は、令和5年度末の入所者は50名(左下グラフ参照)


芳生苑入所者数(人)各年度末

(3)高額な施設運営費
介護職員を確保するため人件費がかかり、運営費が増加
施設運営を支援するため、毎年1億円を超える額を町は負担しています。

町では新たな特別養護老人ホームの整備について、専門的な民間の知見を取り入れながら、高齢者はもとより障がいのある方や子どもたちなど、多様なニーズに対応できる機能と、本町の社会資源を有効に活用できる複合的な機能について検討することとしました。
町民の皆さんからいただいた意見や様々なアイデアを取り入れ、『共愉(きょうゆ)するまちを創造する』を基本理念とした「和寒町ふくしのまちづくり基本構想」と「中核となる福祉施設の基本計画」を策定しました。

基本構想、概要版はこちらのQRコードから
(QRコードは本紙をご覧ください)

◆2 新たな施設の整備・運営主体について
新たな福祉施設は、上記3つの課題を解決するために、「民間による整備と運営」として進めてきました。その経過は次のとおりです。

○令和5年
10月13日 「芳生苑」「健楽苑」の指定管理者である『和寒町社会福祉協議会(社協)』と今後の施設整備と運営について協議
12月22日 社協から「施設を整備する知識や能力を持つ人材がいない。経営改善をして将来的に自立できる可能性が低いため、整備運営をする主体として受けることはできない。」と報告を受ける。
12月27日 町、町議会、社協の三者で、今回の構想策定に関わり、経営ノウハウや専門的な知見、強固な人的ネットワークを持つ『社会福祉法人ゆうゆう(ゆうゆう)』へ施設整備と運営について要請を行う。

○令和6年
1月16日 ゆうゆうの理事会協議を経て、要請を受託していただく。
2月22日 町とゆうゆう、社協で『ふくしのまちづくりに関する包括連携協定』締結
3月16日 町とゆうゆうが『ふくしのまちづくりに関する基本協定』締結

今の「芳生苑」と「健楽苑」は、町が整備し、社協が指定管理者として管理運営しています。(下図参照)
新たな福祉施設は、社会福祉法人ゆうゆうが整備し所有する「民設民営」となります。町が新しく建てるわけでも、芳生苑を建て替えるわけでもありません。
現在の「芳生苑」と「健楽苑」は新しい施設が出来た段階で「廃止」となります。

■社会福祉法人ゆうゆう
石狩郡当別町を中心に、『「ひとりの想い」を文化にする。』を理念に、設立当初から「支え手」「受け手」の関係を超えた支え合いの仕組みづくり、地域づくりを行っています。
障がい児者への支援として、放課後等デイサービス、障がい者の総合相談やグループホーム、生活介護、居宅介護、レストランやケーキ屋での就労支援など様々な福祉サービスを提供している他、高齢者支援として居宅介護支援事業、有償ボランティアの育成・コーディネート、子どもの学習支援や共生型農園、障害者の芸術文化の推進にも取り組まれています。

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