♪いつも「広報てしお」をご愛読いただき有難うございます。広報担当の菅原・菅野です。
♪例年、この時季になると道内外から、町内の天塩川に訪れ滞在している人を目にします。「幻の魚」と呼ばれる国内最大の淡水魚イトウを狙う釣り人たちです。中には1ヶ月間くらい滞在している人も見受けられます。某動画投稿サイトでは、この幻の魚を釣ったシーンが複数投稿され、中には15万回以上再生されている動画もあり、町内で撮影された投稿動画だけでも30万回以上視聴されています。11月初週の週末の朝、振老地区の一角には、道外ナンバーの車を中心に15台ほどが確認でき、全体では相当な数になると思われます。「幻」というだけあって、絶対数が少なく、10日間・10回狙っても1回(匹)も反応が無いというのも珍しくないようです。絶滅危惧種のランク種類別では、IB類という近い将来に絶滅の可能性が高いとされています。かつて昭和30年頃には、北海道のほとんどの河川に生息していましたが、その後、環境変化要因等により、生息域が減少し、現在では、天塩川を含む道北と道東の一部の水系にのみ残存しています。その中にあって天塩川は水系単位でみた場合、もっとも残存数が多いとされています。最大1メートル50センチほどにもなるこの魚は、時にはヘビやネズミを捕食する川の食物連鎖ピラミッドの頂点に位置します。しかしながら、幼生期は、脆弱で成長速度が著しく遅く、生活史において川の源流域から下流河口、海までを棲みかとします。このことは天塩川の生態系の多様性と連続性が残存している証左であると言えるのではないでしょうか。
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