寒い季節になり、からだの芯から感じる冷えに悩まされることはありませんか。「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えはあらゆる不調や病気のベースをつくるとも言われています。例えば内臓の働きが悪くなり免疫が低下したり、下痢、月経不順、肩こり、頭痛などの不調が起こりやすくなります。また、全身の新陳代謝が悪くなることで、抜け毛、白髪、肌のトラブルを招く原因にもなりえます。たかが冷えと甘く見ず、対策を十分に行っていきましょう。
◆手足が冷えるタイプ
10代から20代の女性に多い(特にダイエット中の女性)。運動不足や食事量が少なく、体内で熱を十分に作り出すことができないと、末端まで血液が巡りにくくなって、手足が冷えてしまう。ほかの症状として、肩こりや頭痛もよく起きる。
◆下半身が冷えるタイプ
上半身は冷えていないのに脚が冷えているタイプ。姿勢の悪さや長時間のデスクワークなどが原因で骨盤のゆがみ、尻やふくらはぎの筋肉のコリによる下半身の血行不良が起きている。加齢とともに起こりやすくなる。
◆内臓が冷えるタイプ
内臓が冷えていることに気づきにくく、“隠れ冷え性”とも呼ばれている。手足や体の表面は温かい。自律神経の乱れが原因で、下腹部や二の腕に冷えを感じ、お腹をくだす症状を伴うこともある。
◆全身が冷えるタイプ
ストレスや生活習慣の悪化によって、基礎代謝の低下が原因となって起こる。ただし、甲状腺の病気などが潜んでいる可能性もあるので、症状がつらいときは医療機関を受診しましょう。
冷え対策の基本は、からだを温めること(温活)です。下記は温活の一例です。運動や食事をはじめ、様々な方法を試してみましょう。
◇運動編
ストレッチやマッサージで血行をよくしましょう。デスクワークなどで長時間同じ体勢の場合は、時々立ち上がって歩いたり、足のマッサージをすると良いでしょう。
◇食事編
基礎代謝を上げるために、食事をバランスよく取り、適度な運動をしましょう。また、冷たい食べ物や飲み物を控えて、温かいものを摂取したり、体を温める食品(根菜や発酵食品など)を積極的に摂取しましょう。
◇生活編
ヒールの高い靴やきつい靴、タイトな洋服は血流を悪くするので注意しましょう。体を温めるときは、お腹や背中を温めると、手足まで血液が流れやすくなります。手っ取り早くからだを温めるのには、入浴が有効です(38〜40℃くらいのぬるめの湯にゆっくりつかる)。
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