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自治体の皆さまへ

関係者に聞く ふるさと納税

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北海道妹背牛町

■おいしいお米をどうぞ
妹背牛町役場企画振興課 ふるさと納税担当
▽主事 櫻井康之介(さくらいこうのすけ)さん
皆さん、こんにちは!妹背牛町役場に勤めて6年目を迎えた櫻井と申します。昨年度、初めての人事異動で企画振興課企画振興グループに配属され、ふるさと納税を担当しました。
異動した当初、恥ずかしながらふるさと納税のことを何も知らず、大きく分けて2つのことに驚きました。まず、妹背牛のお米が人気だということ。それともう一つは、おいしいお米を返礼品の主力にした妹背牛町への寄付額が2億円を超えていたことです。
妹背牛町出身の私はぜいたくにも、このおいしいお米を毎日食べられる環境で育ちました。改めてお米の価値の高さを実感し、農地を守る生産者の熱意と石狩川が流れる大地の恵みに感謝しました。
上司から実践を交えて必要な知識を教えてもらった私の主な業務は、全国各地の方から寄附の申し込みを受ける電話応対とその顧客管理です。
昨年10月の制度改正で駆け込み需要が増えた9月には、1日に数十本の電話を受けましたが、以前の部署・戸籍係で培った経験を糧にミスなく落ち着いて対応することを心がけました。
急きょ、返礼品の発送期日の変更を希望される方の要望にも応えていると、感謝の言葉や世間話の機会をいただくことが増え、仕事の励みになりました。
「お米がおいしい」と、複数回にわたって寄附をしていただけるリピーターもおり、仕事の成果が寄附額という数字に表れることにやりがいを感じ、今年も増額できるように頑張ります。

■創業70年の老舗「髙田とうふ店」
昔ながらの手作り大豆の甘みをふんだんに
▽2代目店主 高田英実(たかだひでみつ)さん
大学を卒業後、半世紀にわたって豆腐を作り続ける髙田英実さんは、道産大豆のおいしさを引き出す昔ながらの手作りにこだわります。
豆腐作りに欠かせない水は、自然に磨かれた清らかな地下水をくみ上げて使用。豆乳とにがりを混ぜる大切な工程の力加減は「言葉に表すのが難しい」と、長年の経験を生かして大きなへらを慎重に回していきます。
今年で72歳。「喜んでもらえるとうれしいから」と、毎朝4時に起床して作る木綿豆腐には、根強いファンもいます。
「シンプルな冷ややっこが一番おいしい」と言うように、しょう油をかけて食べると、大豆の甘みが口の中に広がります。
この豆腐やところてん(季節によって油揚げに変更)、がんもなど6種類のセットが、昨年から道内限定発送でふるさと納税の返礼品に追加されると、札幌圏からの問い合わせが増えたといいます。
店舗に立つ髙田さんは、いつもの優しい笑顔で自慢の味を求めるお客を迎えます。
※「高田英実さん」の「高」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

■北いぶき農協 妹背牛支所 米穀農産課
課長 高野尚人(たかのなおと)さん
▽農協の担当者としてふるさと納税に期待することはありますか
妹背牛町へのふるさと納税の寄附額が過去最高額と知り、返礼品のお米を担当するJA職員としても、うれしく思います。
妹背牛産米のおいしさが全国各地に浸透することは、道内や関東圏、遠くは沖縄の米卸にお米を出荷している北いぶき農協としても追い風となっています。
これからも、ふるさと納税を通じて、妹背牛町や北いぶき農協のPRにつながることに期待しています。

▽天候に左右される農産物の品質を安定させる取り組みを教えてください
天候や気温の変化に合わせて、空知農業改良普及センター北空知支所と北いぶき農協が月に1度、営農技術情報をFAXにて周知し情報共有を行っています。
北いぶき農協の営農推進課では重要な生育ステージに応じ、年に数回「青空教室」を開いており、生産者の方に適正施肥や害虫対策の方法を伝えています。
おいしいお米を栽培する一番の決め手は、生産者の皆様の努力です。農協では出荷されたお米を均一に調製することで品質の安定化を図っており、新規のお客様やリピーターの皆様に安心・安全の良食味米を食卓へお届けしています。

▽妹背牛産米のブラッシュアップや、お米に代わる新たな特産品を検討されていますか
おいしさの指標の一つとなるタンパク値が6・8%以下の低タンパク米や、農薬や肥料の使用を抑えた「YES!clean米」など、これからも、付加価値を高めた安心・安全なお米を出荷していきます。

・頂寒熟米(ちょうかんじゅくまい)は、約1カ月間「氷温熟成」させた低タンパク米を真空パック包装した「特別贈答米」です。

▽今年も豊穣の秋を願っていますが、とれたての新米のおいしい食べ方を教えてください
私は妹背牛町出身で、地元のおいしいお米を食べて育ちました。
毎日食べている「ななつぼし」が好きで、新米の味を楽しむときは塩むすびにして、いただいています。新米は水分の量が多いので、炊く時の水分量を少し減らすと、ふっくらと炊き上がります。

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