■富良野産の野菜を食べよう
~今月の野菜:かぼちゃ~
◎管理栄養士です
富良野地域は、北海道の中でも大規模なかぼちゃの産地です。富良野盆地特有の寒暖差がデンプンの蓄積を促し、甘みを引き出してくれます。粘土地で栽培するとツルや葉が伸び過ぎず、実に養分が集中して甘く濃厚な味わいになります。また、水はけの良い傾斜地だと雨が降っても畑が乾きやすく、風が吹くと実の水分が飛び、ほくほく感が増します。
◆冬至にかぼちゃを食べる理由
冬至には、かぼちゃを食べる風習があります。昔は栽培や保存の技術が発達していなかったため、冬至まで保存できた唯一の夏野菜がかぼちゃでした。栄養価も高いことから、かぼちゃを食べて無病息災を願いました。また、かぼちゃは南瓜(なんきん)とも呼ばれ、人参・蓮根などと同様に名前に「ん」が2つ重なることから縁起の良い食材とされ、運が舞い込んでくるようにと食べられるようになりました。
◆「かぼちゃ」の栄養素
三大抗酸化ビタミンACE(エース)を含み、その相乗効果により高い抗酸化作用や皮ふ・粘膜を丈夫にして感染症への抵抗力を高める効果、美肌効果があります。皮には実の2倍以上のβ-カロテン(ビタミンA)が含まれているので、皮付きのままの調理がおすすめです。煮崩れしにくく、きれいに仕上がります。ビタミンA・Eは脂溶性のため、天ぷらや炒め物など油と一緒に摂ると吸収率が上がります。また、ビタミンCは水溶性のため、茹でるよりも電子レンジで加熱することで流出が抑えられます。
◆「かぼちゃサラダ」のレシピ
◇材料(4人分)
・かぼちゃ 400g
・枝豆(冷凍、さや付き) 80g
・マヨネーズ 大さじ1.5
・しょうゆ 小さじ1
◇作り方
(1)耐熱ボウルに一口大に切った皮付きのかぼちゃと枝豆を入れて電子レンジ(600W)で3分加熱する。
(2)枝豆を取り出し、さやから豆を取り出す。かぼちゃは軟らかくなるまで再度加熱し、粗熱を取る。
(3)調味料を混ぜ合わせる。
(4)(2)と(3)を和える(軽く潰しても◎)。
☆玉ねぎ・きゅうり・大豆水煮・ゆで卵・チーズ・ナッツ・レーズンなどを追加しても美味しいです。
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