超高齢化が進む日本。年齢を重ねても元気で活動できる〝健康寿命〟の延伸が求められています。富良野市においても急速に少子高齢化が進み、令和4年度の高齢化率は34・6%となっています。
富良野市の令和4年度の一人当たりの医療費は国民健康保険加入者で33・4万円、後期高齢者医療では90・6万円となっており、高齢化の進展に伴い今後も医療費は増加することが予測され、市民の皆さんの健康の保持・増進はとても重要な課題です。
脳卒中・心臓病などの循環器疾病は、がんと並んで日本人の主要な死因であり、要介護の主な原因にもなっています。がんや循環器疾病等の生活習慣病の予防と早期発見、重症化予防により健康を維持していただくことが、ひいては医療費や介護給付費の低減にもつながります。
◆前心不全スクリーニングを実施します
富良野市では昨年度から心不全リスクの早期発見・早期治療を目指し、富良野協会病院、京都大学、北海道国保連合会等の関係機関と富良野心不全プロジェクトを開始しています。昨年度は10月からの4カ月間、協会病院の個別健診で前心不全スクリーニング(血液検査で心不全マーカー測定)を実施し、約8%の人が陽性となり精密検査等を受診していただきました。
今年度は、さらに国立循環器病研究センターの協力をいただき、集団健診(40~74歳特定健診)でも前心不全スクリーニングを実施します。心筋梗塞の約60%は前駆症状がなく発症するといわれており、症状がない心不全の前段階で早期に発見し、治療することは将来の介護予防や医療費削減、健康寿命の延伸につながるものと期待できます。
◆特定健診は無料です
集団健診では40~74歳までの国民健康保険加入者と生活保護受給者を対象にした特定健診、主に75歳以上の方が対象の後期高齢者健診、20~39歳までを対象にした若年者健診をいずれも無料で実施しています。
病気の早期発見や重症化予防のために重要なのが健診ですが、特定健診の受診率は平成28年度の52・0%をピークに、コロナ禍に入った令和2年度に大きく低下し、以降46~47%代で推移しています。
後期高齢者健診の受診率については12・5%で全国や北海道の受診率と比べ低い状況です。74歳までは特定健診を受診していても、75歳を機に健診を卒業してしまう人が多くいますが、人生100年時代を迎え、今の健康状態を維持するためにも、ぜひ健診を受けましょう。
◆健診結果を活用しましょう
健診は自身の生活習慣病の発症リスクや総合的な健康状態を知るチャンスで、大切な情報源になります。食事や運動などの生活習慣を変えることでデータを改善し、病気の発症や重症化を予防することができます。保健師・栄養士は健診結果から生活習慣の改善方法を本人と一緒に考え、みなさんの健康づくりを応援します。
◎保健センターの体組成測定や血圧などを測定できる「計測コーナー」に4月から「ベジチェック」も設置しています。
■富良野市が実施する集団健診(検診)の内容
◆女性のための検診
◇女性のためのがん検診
今年度から骨粗しょう症検診が始まります。
◇女性のためのバス検診
◎お子さまをお連れの方へ
・健診(検診)会場内には、お子さまと一緒に入ることができます。
・診察のときなど、一時的にお子さまと離れなければならないときは、スタッフ(保健師など)がお預かりしますのでご安心ください。
子宮頸がん・乳がん検診を申し込む方に限り、1月29日は特定健診などの健(検)診を同時に受診できます。
◇検診の対象と料金
※市で行う子宮頸がん検診、乳がん検診は2年に1回受診できます。
◆集団健診(検診)
◇集団健診(検診)の日程
◇受けられる健診(検診)と料金
■集団健診(検診)の申し込み
○集団健診(検診)を受診する場合は、事前に保健センターに申し込みください。
○申し込みの際は、氏名・住所・生年月日・電話番号・受診希望日を伝えてください。
※生活保護世帯・住民税非課税世帯の方は各種検診(前立腺がん検診・ピロリ菌検査除く)の料金が無料になりますので、申し込みの際にお申し出ください。
▽保健医療課
【電話】39-2200
【FAX】39-2224
【E-mail】hoken-ka@city.furano.hokkaido.jp
問合せ:保健医療課
【電話】39 – 2200
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