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地域で活躍する推進員

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北海道岩見沢市

令和4年から地域おこし推進員として、東部丘陵地域を拠点に活動している3名の推進員の任期が残り1年となりました。今月は推進員の皆さんに、これまでの活動や最後1年の取り組みなどを聞きました。

■地域おこし推進員って?
岩見沢市の地域おこし推進員は、国の地域おこし協力隊制度を活用し、平成27年度からスタートしました。朝日、美流渡、毛陽、万字などの東部丘陵地域を活動拠点に、一定期間その地域に住み、地域の人や団体などと協力しながら、地域資源の発掘や振興、情報発信などの地域活性化に向けたさまざまな活動を行っています。任期は最長3年で、任期終了後も市内に住み、それまでの活動を継続したり、起業して地域活性化に取り組んだりしている方もいます。

■魚住(うおずみ)駿(しゅん)さん
○プロフィール
千葉県出身。静岡県の高校から東海大学に進学。大学在学中の令和4年4月から地域おこし推進員として活動。地域の関係人口を増やすため、地域イベントの企画やログホテルメープルロッジとの連携事業に取り組んでいる。

▼これまでの活動
地域内外の方が交流する場を作りたくて、毛陽地区の空き家を譲り受け、改修を行い、令和5年10月に地域交流拠点〝hugnet〟をオープンしました。拠点内にはカフェを設置し、地元農産物を活用したメニューの提供による地域の魅力発信やカフェ文化を通じた交流促進に取り組んでいます。
また、ログホテルメープルロッジと連携し、ホテルのロビーで期間限定のポップアップカフェ(コーヒーショップ)を開設しました。

▼最後1年の取り組み
任期を終えた後も東部丘陵地域に住み続けたいと考えており、キャンピングトレーラーを活用した移動式カフェでの起業を予定しています。ログホテルメープルロッジを中心とした東部丘陵地域や市内のイベントなどで出張販売を行う計画です。
他にも、ピアノ演奏とのタイアップイベントや野外映画上映会を企画し、コーヒーを飲みながら音楽や映画を楽しむことができる文化的交流の場を作り、東部丘陵地域の関係人口の増加を目指して取り組んでいきます。

■森末(もりすえ)愛美(まなみ)さん
○プロフィール
広島県出身。同県の高校から北海道教育大学旭川校に進学。大学卒業後、令和4年4月から地域おこし推進員として活動。幼少期からスキー競技を行い、現在もスキー選手としてさまざまな大会に出場。教員免許を生かし、メープル小学校でのふるさと学習活動の支援に取り組んでいる。

▼これまでの活動
大学で学んだ知識を生かした、メープル小学校のスクールサポートスタッフや技芸講師としての活動のほか、万字炭山森林公園ズリ山アクティビティなどのイベント開催、冬にはSLDIと連携したスキーレッスンを開催するなど、学習指導とスポーツ・アクティビティを中心に活動しています。

▼最後1年の取り組み
教員免許を生かし、メープル小学校の地域学習のサポートや地域と学校をつなげるコーディネーターとして教育活動に取り組みたいと考えています。また、他の推進員と連携して、推進員の活動や東部丘陵地域の魅力をより多くの人に知ってもらえるようPR活動に取り組んでいきます。

■藤嶋(ふじしま)裕介(ゆうすけ)さん
○プロフィール
岩見沢市出身。岩見沢西高校から酪農学園大学に進学。大学在学中に岩見沢市の猟師に弟子入りし、猟師としての活動を開始。令和4年5月から地域おこし推進員として活動。狩猟で得た動物の角などを加工した工芸品製作のほか、鹿肉ジンギスカンなどの特産品の開発・販売に取り組んでいる。

▼これまでの活動
日々農地に侵入する鹿やアライグマの罠や鉄砲を使った捕獲、集落に侵入したヒグマの追い払いや捕獲を行っています。危険と隣り合わせの活動ですが、人間と野生動物が共存できるよう取り組んでいます。東部丘陵地域でとれた鹿肉を使ったジンギスカンの販売もしています。
また、初心者ハンターの育成のため、鹿の捕獲方法や解体などの見学受け入れや指導を行う講習会を開催し、後進の育成にも力を入れています。

▼最後1年の取り組み
自分が毎日触れている東部丘陵地域の自然や動物の魅力を地域のこどもたちに知ってもらうため、小学校と連携し東部丘陵地域の自然のことを学べる教育活動をしたいと考えています。また、より多くの人に鹿肉のジンギスカンをはじめとしたジビエの魅力を伝えられるよう、市内の飲食店と連携して新メニューの開発に取り組んでいきます。

■これまでの推進員の活動事例
▼みる・とーぶマップの製作
〝みる・とーぶプロジェクト〟に協力し、東部丘陵地域に住む人たちのイラストや店舗などの情報を満載にした、地域のことが一目で分かるマップの製作に協力。

▼空き家のリノベーション
上美流渡にある空き家をリノベーションし、令和2年3月にゲストハウス兼イベントスペース〝マルマド舎〟としてオープン。

▼ルコチパークの整備
令和2年に、BMX・マウンテンバイク向けのダートコースを毛陽町にオープン。ルコチはアイヌ語で〝足跡〟の意味。

■現在の推進員の活動事例
▼メープル小学校のふるさと学習
地域学習の一環として、ログホテルメープルロッジ〝森のポタジェ〟で種団子づくり体験学習を実施。

▼期間限定カフェ
ログホテルメープルロッジと連携し、ホテルのロビーで期間限定の特設カフェを開設。

▼エゾシカ肉ジンギスカン
狩猟で捕獲したエゾシカをジビエとして活用するために開発し、市内飲食店で提供するほか、市のふるさと納税返礼品として取り扱う。

3人の推進員は、任期終了後を見据えた活動や定住のための起業・就業に向けた準備などを進めています。
市は、推進員の活動をサポートしながら、東部丘陵地域の振興を推進していきます。

問合先:企画室
【電話】35-4834

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