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雨竜ダム事業 水理模型実験の視察について

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北海道幌加内町

雨竜川ダム再生事業を担当している「北海道開発局札幌開発建設部雨竜川ダム建設事業所」で、雨竜第2ダムの洪水吐き(こうずいばき)の設計に必要な「水理模型実験」が行われ、雨竜川ダム建設事業所のご厚意により、細川町長が視察を行いました。

視察は、9月26日に実験業務の受注者である(株)建設技術研究所の実験施設がある茨城県つくば市で行われ、当日は、まず発注元である雨竜川ダム建設事業所の熊谷所長より「水理模型実験は、ダムの水が流れる部分の構造について机上で設計したものを、縮小模型を使って実際に水を流すことで設計の妥当性を確認するものであり、近年のダムの建設に際してはほぼ実施されているものであるが、設計段階の今しか見ることのできない貴重な機会」との説明があり、次いで実験を受注している会社の担当者から、当該実験施設の概要や雨竜第2ダムの模型について説明を受けました。雨竜第2ダムの模型は実物の25分の1の大きさで作成されており、水の流れる様子をビデオ撮影し、約5分に1の速さで再生すると、実際の現象に近い状況が見られるとのことでした。
その後、製作された模型を使い、ダムの構造について説明を受け、実際に計画規模の洪水や設計の最大規模を想定した流量を流すことで、ダムから流れ出る水や下流河川を流れる水流の様子を観察しました。大きな洪水が起こった際にダムから流れる量は大きなものですが、ダムへと入ってくる水の量はそれ以上となることから、ダムによる洪水調節のしくみがよく理解できる貴重な機会となりました。町民のみなさまにも見ていただきたい実験でした。今後は、水流の減勢効果を検証し、更に細かな調整や改良の実験が行われ、ダムから水が流れる部分の形状が決まるとのことです。

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