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気象台一口メモ

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北海道幌延町

◆おっかない融雪
長かった冬もあと少しで終わろうとしています。冬の終わりを感じさせるこの時期、特に気を付けてほしい災害が「なだれ・河川洪水・土砂災害」です。「なだれはまだわかるが、河川洪水や土砂災害は大雨の降る温かい季節でないの?」そうお思いになるかもしれません。でも、平成16、22年の春には稚内市で、平成11、13年の春には礼文町で、土砂災害が起きています。夏の間は大雨に伴って発生する河川洪水や土砂災害ですが、積雪が残る春先は雪解け水が加わるため、比較的少ない雨量でも発生することがあります。宗谷地方でも3月になると低気圧が接近・通過するときに気温が上昇し、暖かく強い風によって雪融けが急激に進み、多量の雪解け水により河川洪水や土砂災害、浸水害などが発生することがあります。そのような時、気象台は「融雪注意報」や「洪水注意報」を発表し注意を呼びかけます。
さて、もうひとつ気にかけたいのが「なだれ」です。春先に気温が上昇したときは、積もっている雪すべてが斜面を滑り落ちる「全層なだれ」が発生する可能性があります。厳冬期に起きやすい、表面の新しい雪だけが滑り落ちる「表層なだれ」ほどのスピードはありませんが、「全層なだれ」もかなりのスピードで流れ下るので人の足では逃げきれません。つまり、なだれを見てからでは避難が間にあわないのです。レジャーなどで山へ入る際には、その地域に「なだれ注意報」が発表されていないか確認してください。もちろん、身近な「なだれ」である「屋根からの落雪」にも注意してくださいね!

問合せ:稚内地方気象台
【電話】0162-23-2679

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