幕別町×ゼロカーボン行動十勝宣言
■〔続〕地球温暖化について考える
9~1月号では、「地球温暖化について考える」と題し、全5回にわたり町の地球温暖化対策に関する計画案の概要について紹介しました。加えて、パブリックコメントや住民説明会で町民のみなさんから計画案に関する意見も伺ったところです。その中で、町民のみなさんにもっと関心を持ってもらい、自分事として考えてもらえるように情報発信をしていく必要があると強く感じたところです。そこで、今月号ではゼロカーボンの実現に不可欠な「再生可能エネルギー(再エネ)」について、前号までの続編として紹介します。
◆町内での再エネ導入可能性を見える化「ゾーニングマップ」
ゾーニングマップとは、環境に配慮すべき事項や再エネポテンシャルなどの情報を1つの地図上にまとめ、そこから「自然・社会環境への影響が大きく導入を控える区域(保全エリア)」「導入に向けて調整が必要な区域(調整エリア)」「調整が必要だが事業の可能性がある区域(事業可能性エリア)」「自然・社会環境への影響が少ない導入に適した区域(促進エリア)」の4区域に色分けし、地域の再エネ導入可能性を見える化したものです。
本町では、太陽光(屋根に設置する「小規模」・野立てする「大規模」)・陸上風力・木質バイオマス・畜産バイオマスの4種類の再エネについて、それぞれゾーニングマップを作成しました。
これは、事業者が再エネ事業を行う際の参考となるだけではなく、町民のみなさんに自身が住む地域ではどんな再エネが適しているかを知っていただくことを目的の1つとして作成したものです。
環境保全・社会的配慮に関する情報 再エネポテンシャル その他
重ね合わせ←レイヤー情報の整理
関係者調整
※詳細の図については本紙をご覧ください
◇幕別町内全域(ゾーニング対象エリア)
「保全エリア」
・法令等の指定から再エネ設備の立地が困難、または重大な環境影響や災害発生が懸念されるなど、環境保全を優先し、導入を抑制するエリア
「調整エリア」
・再エネ設備の立地に各種制約があるエリア
・自然・社会環境へ配慮すべき事項が含まれ地域関係者や関係機関との調整が必要
「事業可能性エリア」
・再エネ設備の立地に対して、地形的な立地条件が比較的良く、再エネポテンシャルがあるエリア
※自然・社会環境へ配慮すべき事項は調整エリアの条件に準ずる
「促進エリア」
・再エネポテンシャルがあり、自然・社会環境への配慮事項も少なく、積極的な導入を検討するエリア
・特定地域で環境負荷が小さい再エネ導入が可能なエリア
・地域関係者や関係機関との合意も得やすいエリア
◆みなさんも導入を検討してみませんか?~太陽光発電~
十勝は日射量が多い地域であり、幕別町も太陽光発電のポテンシャルが高い地域となっています。このことから、建物の屋根に太陽光パネルを設置する「太陽光発電(小規模)」や太陽光パネルを野立てして大規模に発電する「太陽光発電(大規模)」が本町での再エネ導入の主力と考えられます。
このうち、みなさんに身近となる「太陽光発電(小規模)」のゾーニングマップを紹介します。町内の広範囲を「事業可能性エリア」に設定し、さらに、町として太陽光パネルが普及してほしい市街地を「促進エリア」に設定しました。
住宅での太陽光発電は、電気代が高騰している中で毎月の電気代が抑制できるほか、停電時でも日中は家電製品を使用することができます。さらに蓄電池により発電した電力を蓄えることができれば夜間も照明に困らなくなるなど、家庭での防災力向上にも繋がり、導入するメリットが大きいです。
このことから、家庭での電力消費によって発生する二酸化炭素の削減と、地域の防災力強化の両面から市街地を「促進エリア」としたところです。みなさんも住宅に太陽光発電を導入してみませんか?
※詳細の図:太陽光発電(小規模)ゾーニングマップについては本紙をご覧ください
※町ホームページでは、カラー版をご覧いただけます。(トップページ-町政情報-広報-広報まくべつ(バックナンバー))
問合せ:防災環境課地域環境係
【電話】(幕)54-6601
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