保健福祉課からのお知らせ
■糖尿病性腎症は透析につながる病気です!
平取町で糖尿病が増えていることは9月の「すこやかだより」でお伝えしました。今回は、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症の予防についてお伝えします。
平取町で透析治療が必要になった原因の第1位は糖尿病性腎症で、その割合は増加傾向です。全国平均では、透析患者に占める糖尿病性腎症の割合は約4割となっています。平取町は全国平均よりも高い傾向であることが左のグラフからわかります。
糖尿病は、別名「全身の血管病」と言われています。
全身の血液をろ過する働きをする腎臓には、フィルターの役割をする糸球体があり、糖分の多いドロっとした血液が流れると糸球体に高い圧力がかかり、目詰まりを起こします。目詰まりがはじまり腎臓の働きが落ちると、尿に蛋白が混じり始めます。微量の蛋白が混じり始めた時が、生活改善が絶対に必要な重要なタイミングになります。このタイミングを逃すと腎症が進行し、腎症の進行を止めるのは困難になります。
腎症を合併しないために大事なことは…
▽1.血糖の管理
何より重要なのは食事と運動で血糖値を安定させることです。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)7以下を目標にすることが多いですが、かかりつけの医師に目標値を確認するようにしましょう。
▽2.血圧の管理
腎臓の働きのひとつに血圧を安定させる働きがあります。腎症が悪化し、腎臓の働きが悪くなると必ず血圧が上昇します。そこに元々、高血圧があると二重のダメージとなるため、腎症の進行を加速させます。血糖の管理と同じくらい血圧の管理も重要となります。
血圧を良好に保つには…
▽体重は適正体重をキープすることが大切
減量は運動を取り入れながら行いましょう。塩分摂取量にも気をつけましょう。塩分を摂りすぎると体内水分量が増えます。体の中の水分は血液であるため、血液量が増えると心臓が全身に血液を送る時に血管に圧力がかかります。そうすると血圧は上昇します。また、増えた塩分は尿として体の外に出そうとしますが、塩分量が多いほど腎臓はフル稼働になるため、疲れ切って働きを落とすことにつながります。
保健推進係では、糖尿病が原因の透析導入を減らすために糖尿病予防教室の開催や個別の保健指導を行っています。
また、いつでも相談を受付けています。
お問い合わせ:保健福祉課 保健推進係(ふれあいセンターびらとり)
【電話】4-6112
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