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自治体の皆さまへ

令和6年度町 政執行方針(3)

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北海道平取町

■快適に暮らせるまちづくり
▽生活基盤
町民が暮らすうえで基本となるライフライン関連施設を適正かつ良好な状況で維持管理し、住民サービスを提供することは、自治体の大きな責務です。
道路、橋梁、河川、水道、生活雑排水施設などのインフラは、老朽化が顕著になっており、これらの整備は、緊急度、優先度を十分考慮しながら長寿命化計画等に基づき、事業コストの低減になる工法なども検討し進めます。
国や北海道が管理する道路、河川などの整備は、国道237号振内地区の拡幅や道道平取静内線の貫気別市街地区間の整備、道道宿志別振内停車場線の改良、河川の河道掘削や樋門整備など、町内に多くの整備箇所があることから、関係機関に早期整備を強く要請します。
高齢者や障がい者のための移動手段の確保は、現在の路線バス、デマンドバス、福祉バスなどの体系の検証を進め、2024年問題等での運転士等人材確保が厳しくなる現状などを踏まえ、地域公共交通計画に沿った、より効率的な地域内での交通手段の在り方を関係機関と検討していきます。

▽防災・消防・救急
近年の地球規模での気候変動を要因とする大雨や千島・日本海溝で想定される大規模地震等の自然災害に対応できる防災体制の強化が大きな課題です。これらは「地域防災計画」に基づき、関係機関との綿密な連携により、特に当町で発生する可能性が高い大雨洪水には、沙流川平取地区水害タイムラインに則った行動を効果的に実行し、そのための各地域での防災訓練も積極的に実施します。合わせて、要援護者支援台帳システムや地域での見守りマップを活用し、災害時における高齢者等の保護に迅速に対応していきます。
消防はより資機材の充実強化に努め、救急体制は各関係機関との連携を強化し、救急隊員のスキルアップを図り、救命率の向上に努めていきます。令和6年は、平取消防公設100周年となり、記念事業を実施します。
平取ダム建設工事、関連付帯工事が令和4年度で完成し、これにより沙流川流域の治水対策はさらに強化されました。
しかし、気候変動による降雨量の増加で、洪水発生頻度は2倍になると予想され、これに伴い、沙流川でも河川整備基本方針の変更など、新たな洪水調整への取り組みが始まり、沙流川流域河川整備計画の変更も予定されています。流域自治体として河道掘削、ダム湖や事業用地内の維持管理、防災対策の強化、流域のアイヌ文化関連調査の継続等について、国への要請、意見反映を行います。

▽住環境
町内での暮らしや雇用の確保には、住環境の整備が必須の条件となることから、公営住宅の整備を年次計画に沿って実施していきます。令和5年度に策定した「平取町住生活基本計画」では、本町みどりが丘住宅団地の建替えも含めた町内での公営住宅、民間共同住宅など、これからの整備手法について、公営住宅等の配置適正化の検討を進めてきました。令和6年度は、より具体的な本町みどりが丘住宅団地の基本計画の策定を進め、より具現化した整備の在り方を明らかします。また、民間の賃貸住宅の増設を進めるための支援制度を継続し、空き家バンクの充実や空き家活用なども検討し、住宅数の確保を図ります。
町内の良好な景観の形成や倒壊による事故防止という観点からも、廃屋の撤去を促進する制度の充実を図り、廃屋等の撤去を進めていきます。

▽環境・景観・エネルギ―
国が掲げる2050年ゼロカーボンの指針を受け、令和4年12月に「平取町ゼロカーボンシティ」を宣言し、「平取町ゼロカーボン実行計画」を令和5年度に策定しました。今後は、計画に沿って木質をはじめ、可能性のあるバイオマスの活用に向けてさらに具体的な検討を進め、域内経済の循環とエネルギー自給率の向上や温室効果ガスの削減を図ります。
平取町の魅力としてアイヌ文化や農林業を育む自然豊かな平取町らしい景観を将来にも継承しなければなりません。平取町景観づくり条例や平取町景観計画、文化的景観保存計画に沿って、平取町ならではの景観の保全に努めていきます。

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