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令和6年度 教育行政執行方針(2)

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北海道平取町

■潤いと活気ある地域づくりを目指す社会教育の推進
(1)学校を核とした地域づくりの推進
・地域と学校が連携・協働し様々な活動を行うとともに、協力者やボランティアの把握・活用に努めます。
・放課後に子どもたちの安全・安心な居場所をつくり、多様な体験活動を通じ、地域の教育力の活性化を図ります。

(2)家庭・幼児教育の充実
・家庭の自主性を尊重し、心身の調和のとれた発達が図られる学習機会の提供に努めます。
・幼児期は、小学校以降における生き方の基礎を育むことから、社会全体で子育てを支援する取り組みを推進します。

(3)青少年教育の充実と健全育成
地域社会の一員としての義務や責任を果たすことができる青少年を育成する環境づくりを推進します。

(4)成人教育の充実
町民一人ひとりが生涯にわたり学習活動を行うための環境づくりを推進し、持続可能な学び合いができる環境を整えます。

(5)公民館活動の充実
各地区公民館活動の充実を図るとともに、地域住民が必要とする情報等の提供に努めます。

■芸術文化活動の活性化と創造
・各種文化団体による主催事業への後援及び助成支援、団体間の連携強化を推進し指導・助言を行います。
・優れた芸術文化の鑑賞機会を提供するため、町民芸術劇場など、芸術文化を子どもから大人まで広く町民に浸透させていきます。

■生涯にわたりスポーツが楽しめる環境の形成
(1)地域に根ざしたスポーツ振興の推進
・各種スポーツ、行事を通じ、地域の交流を図る機会の充実を目指します。
・スポーツ指導者には、経験と理論を持つ優れた人材の確保が必要なことから、各種研修会等の開催を行います。
・全道・全国大会等へ出場する選手の育成支援を図ります。
・スポーツ連盟及び地区スポーツ協会、スポーツ少年団等の自発的な活動を支援します。
・「体育館だより」や町ホームページなどを活用し、効果的な情報提供を図ります。

(2)スポーツ環境の整備・充実
・安心して楽しくスポーツに取り組める環境づくりのため、地域に密着したサービスの維持向上に努めます。
・町民体育館など老朽化する施設整備が課題となりますが、特性を生かし機能分担等を考慮した活用ができる施設整備を検討します。
・学校体育施設を開放し、地域での健康・体力づくり及びコミュニケーションづくりの場として、スポーツを通じた地域活性化に努めます。

■本の魅力とともに知識・教養を高める図書館活動の充実
・住民にとって魅力のある蔵書を整備し、生涯にわたる読書習慣の定着を図るため、読書推進サービスの実施及び充実に努めます。
・児童生徒の読書活動推進や学校図書室活動の支援に努め、サークルやボランティアと連携・協力を図ります。

■郷土財産である文化財の保護と活用
(1)アイヌ文化の振興及び二風谷アイヌ文化博物館の充実
・貴重なアイヌ文化を伝承する拠点として、所蔵資料の適切な管理に努め、常設展示及び特別展の開催など魅力ある博物館運営を目指します。
・平取アイヌ文化保存会をはじめ伝承活動団体への適切な支援と協力を行い、活動の活性化と伝承者の人材育成に努め、体験学習の魅力発信に力をいれます。

(2)有形・無形文化財等の保護と活用
・「旧マンロー邸」や「二風谷遺跡群出土品」などを適切に保護し、二風谷のアイヌ工芸品の価値や来歴、技巧などの普及に努めていきます。
・国指定重要有形民俗文化財「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」の適切な保存管理、ユネスコ無形文化遺産に登録されている国指定無形民俗文化財のアイヌ古式舞踊を保護推進し、各種伝統行事や保存継承活動を支援し、地域の文化資源として有効な活用施策を推進します。
平取町指定無形民俗文化財「アットゥㇱの制作技術」及び「イタの制作技術」の保持者として認定された二風谷民芸組合と連携し、手わざの継承や価値の普及に努めます。また、アイヌ語・アイヌ口承文芸の保存のため二風谷アイヌ語教室や関係団体と連携し、継承活動を進めます。
・代表的なアイヌ伝承地であり、独特の地形と自然景観をもつ景勝地として指定された名勝ピㇼカノカ「幌尻岳(ポロシㇼ)」・「オキクㇽミのチャシ及びムイノカ」の保存及び普及啓発と活用を推進します。
・重要文化的景観「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観」を保護活用するため、関係機関との連携による施策を推進します。さらに「全国文化的景観地区連絡協議会全国大会」が10月に平取町で開催されることから、実行委員会を組織し準備を進めます。
・町内の発掘調査により出土した遺物は、埋蔵文化財として適切な資料の保存と管理を実施しながら、地域の歴史を語る貴重な財産として有効活用に努めます。

(3)沙流川歴史館の充実
・企画展や特別展、講座等を継続的に開催し、施設の活用推進を図ります。展示什器等も必要な整備をしながら、適切な管理運営を継続します。
・沙流川流域の自然と歴史に関する学習機会の場を提供し、常設展示をとおした普及啓発、考古学体験等の学習機会の提供を進めます。

(4)開拓財産の保存と活用
平取町開拓財産展示施設等で平取町の開拓当時の産業や生活の様子を理解できる展示に努め、学校教育や地域の郷土学習、農業体験など開拓財産の有効活用を進めます。

社会活動や経済活動が活性化し、コロナ前の状態に戻りつつある今、町民一人ひとりが夢や希望を持つことができる人づくりが重要であります。
教育委員会は、町及び関係機関と連携を図り、様々な教育課題に対応し、平取町の未来を担う子どもたちの教育の充実に努めるとともに、生涯にわたり生きがいと心の豊かさを求め、潤いと活気のある地域づくりに寄与する町民を積極的に支援する「生涯学習のまちづくり」を目指していきます。

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