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令和6年度 町政執行方針(1)

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北海道平取町

3月5日(火)に招集された令和6年第2回町議会定例会において、新年度の町政運営に向け、町長、教育長から執行方針が述べられました。
執行方針について概要をご紹介します。全文は町ホームページをご覧ください。

平取町長 遠藤桂一

私は、町民の皆様の町政への信頼と期待に応えるよう、これまでの行政経験を活かし、議会と町民との連携、合意を意識し、平取町のまちづくりに全力を尽くす所存です。引き続き議会、町民の皆様のご理解、ご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年度平取町各会計予算は、町民、議会からの意見なども聴取し取りまとめた第6次平取町総合計画実施計画を基本とし編成いたしました。一般会計の総額は67億800万円で、令和5年度と比べ1.9%、1億3,000万円の減となりました。財源の確保などは、依然として厳しい状況は続きますが、本予算の執行にあたり総合計画でのまちづくりのテーマごとに、重点的に取り組みます。

■豊かな心を育むまちづくり
▽アイヌ文化の振興
アイヌ施策推進法に基づく「平取町アイヌ施策推進地域計画」は、二期目の5か年計画が令和6年度からスタートします。第一期計画に基づき進めてきたイオル再生事業、21世紀アイヌ文化伝承の森プロジェクト事業、大学間連携事業、シシㇼムカ文化大学運営事業などの各種事業も、様々な視点からの検証・意見などにより、さらに内容の充実等を図り、継続的に取り組みます。
国内外からの注目と高い関心が集まるアイヌ文化の魅力の情報発信をさらに積極的に進め、当町の目指す伝承者の育成、伝承に必要な自然素材の確保、各種団体との文化交流促進など、さらに深化した平取町ならではのアイヌ文化の振興、継承を推進します。

▽平取高等学校の存続
平取高等学校は年々入学者が減少し、地域連携校として入学者が10名に満たない年が2年続けば、募集停止という厳しい状況です。
地域の高校がなくなることによる計り知れない地域の衰退が懸念されることから、高校、行政、議会、町民、外部学識経験者等で組織する「平取高校の魅力化を図り存続させる会」での協議などをもとに、町内中学卒業生の平取高校への進学率向上を目指し、町外からの入学者の獲得の取り組みを進めています。令和6年度は道外、域外から複数の生徒が入学する予定ですが、内部進学率が低く全体の入学者が10名に届かない出願状況となりました。今後は全国募集を継続するとともに、内部進学率の向上を目指し、「びらとり義経塾」の運営をはじめ、募集方法の検討や生徒の受け入れ体制の整備など、平取高校の魅力化と存続を平取高校、北海道教育委員会、町教育委員会などとの連携により、新たな取り組みや対応策の強化を図っていきます。

■健康で楽しく暮らせるまちづくり
▽保健・健康づくり
生涯にわたり、健やかで心豊かな毎日を過ごすことは、全ての町民が望む共通の願いであり、自分らしい生活を送るための基盤です。
国の「21世紀における国民健康づくり運動」の指針などにも則り、新たな健康課題や社会情勢などを踏まえた総合的な健康づくりを進めるため、令和6年度を初年度とする「第1期平取町健康増進計画」を策定しました。本計画では、生活習慣病対策や心の健康対策をはじめとした7つの項目において、基本的な健康施策を定めたものとなっています。これらの取り組みを重点的に進め、町民の健康増進のための生活の質の改善と、医療費の適正化を同時に目指します。
また、健康を守るのは食の力といった視点で、「平取町食育推進計画」に則した食育事業を継続拡充していきます。

▽医療
平取町国民健康保険病院は、町民の命と健康を守るための病院として、関係機関とも連携強化を推進し、地域が必要とする医療の展開を図っていきます。
病院経営に関しては、医師を中心とした医療スタッフの努力により収益は改善傾向が顕著でありますが、本年4月から施行される医師の働き方改革、6月は診療報酬の改定があり、医療業界を取り巻く環境に大きな変化が訪れる年となります。医師や医療従事者等の継続的な確保の課題はありますが、地域における平取町国民健康保険病院が持つ役割を発揮し、諸課題にも対処していきます。
令和6年度から国の公立病院経営強化ガイドラインに沿った「平取町国民健康保険病院経営強化プラン」をもとに、経営の健全化の具体的な方策や様々な角度からの検討を行い、持続可能な地域医療を提供できる病院づくりをさらに進めます。

▽子育て
令和2年度に「平取町子ども子育て支援事業計画」を策定し、「平取町の子どもが、健やかに育ち、安心して子育てができる環境づくり」を目的に掲げ、子育て支援に総合的かつ計画的に取り組んできました。
子育てに対する孤立感や負担感を抱える家庭への支援をはじめ、結婚や出産・子育てしやすい環境づくりなど、子どもを生み育てることをめぐる諸課題を解決することは重要です。そのために、子ども・子育て支援新制度に基づき、「質の高い幼児期の教育・保育の総合的な提供」「教育・保育の量的確保」「地域の子ども・子育て支援の充実」などに向けた取り組みを今後も推進するとともに、平取町の次代を担う子どもたちが健やかに育ち、子どもを持ちたいと思う人が安心して子どもを産み育てることができるような環境づくりに取り組んでいきます。
町立荷菜へき地保育所が、園児の減少により令和5年度で閉所することとなり、紫雲古津へき地保育所も今後の入園児の状況から令和6年度末で閉所となる見込みです。児童数の減少は、民間保育所の経営にも支障をきたす現状を踏まえ、今後の平取町の保育体制について、関係者との協議のうえ、現実的な方向性を検討していきます。

▽高齢者
高齢者の健康寿命の延伸を実現し、自らも地域社会の担い手として活躍できる自立した生活を送ることができるよう、質の高い保健医療・福祉サービス、将来にわたって安定した介護保険制度の確立を目指すため、病院、地域包括支援センター、平取町社会福祉協議会や平取福祉会、企業等が相互に連携し、健康づくりや介護予防に取り組んでいける体制の強化充実を図ります。
また、令和6年度を初年度とする第9期平取町高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基づき、「いつまでも共に支え合う地域づくり」を目標に、町民一人一人の意識の高まりと合わせ、地域共生社会の構築を目指した各種施策を展開します。

▽障がい者
障がいのある方の意向を的確に反映し、地域に必要な障害福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業など各種サービスを計画的に提供できるよう令和6年度にスタートする「第1期障がい者プラン」に基づき推進していきます。
平取養護学校高等部の卒業生を含む障がいのある方が、可能な限り地域での自立を目指すことができるよう、就労の場の拡充と住居などの確保が求められ、関係団体と連携協議し、具体的な整備を検討します。

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