■~青空の下で 振内こどもの日親子ハイキング~
5月5日(日)、振内町で親子ハイキング(振内自治会主催、振内青少年会館後援)が開催されました。当日は快晴で気温も過ごしやすく、絶好のハイキング日和となりました。満開の桜を楽しみながら、振内青少年会館から仁世宇園まで約7kmのコースを34人が元気いっぱいに歩きました。低学年の子ども達が最後まで一生懸命に歩いている姿は印象的でした。
仁世宇園ではヤマメ釣り大会を実施し、一人一匹ヤマメの重量で順位を決めました。大きいヤマメを狙い、歓声を上げながら釣りを楽しんでいました。また、毎年恒例となっている稚魚の放流も行い、子ども達は大きく育つことを願いながら仁世宇川へ放しました。昼食には、自分で釣ったヤマメの唐揚げや豚汁をいただき、親子や友達と自然を満喫する一日となりました。
■大切な地域の風景「文化的景観」
文化的景観は、平成16年の文化財保護法の改正で文化財に位置付けられてから、令和6年度で20年を迎えます。この節目にあたり、文化的景観地区連絡協議会(文景協)と文化庁の連携で「文化的景観創設20年マーク」が作成されました(※本紙参照)。今後、平取町でも改めて広く制度に関する情報を発信し、さらなる文化的景観の保存と活用の発展につなげていきます。
今年は、10月24日(木)~25日(金)に平取町で文景協の全国大会が開催されます。地域の皆様も含め、文化的景観の魅力を広く共有できるよう「シシㇼムカ文化財だより」と合わせ、次号から解説を掲載します。
▽文化的景観とは…
「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景勝地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの(文化財保護法第二条第1項第五号より)」の文化財を指します。なかでも特に重要なものは「重要文化的景観」として選定されます。
▽北海道平取町〔アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観〕は、国の重要文化的景観のひとつに選ばれています。
「アイヌ文化の諸要素を現在に至るまでとどめながら、開拓期以降の農林業に伴う土地利用がその上に展開することよって多文化の重層としての様相を示した極めて貴重な文化的景観である。昨今の社会経済的変化による大規模な商業的植林、農地開発、二風谷ダム開発がこの地の環境を大きく変化させ、アイヌ文化の継承や河川生態系の回復などの課題も多く、その脆弱な本質的価値は消滅の危機に瀕していると考えられる。』(平成19年7月26日選定)
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