すこやかだより

12／17

保健福祉課からのお知らせ

■禁煙ですこやかライフ!
広報びらとり4月号「すこやかだより」で、COPD(慢性閉塞性肺疾患)についてお知らせしましたが、たばこはCOPDの原因の約80%であり、禁煙することでリスクを軽減できます。そうは言っても簡単にやめられないのが「たばこ」。何か大きなきっかけが無い限り禁煙に踏み切ることが難しいです。
今回は、「たばこはなぜやめられないのか」と「禁煙のメリット」についてお伝えします。

▽たばこは　なぜやめられないのか
たばこがなかなかやめられないのは「意思の弱さ」ではなく、「ニコチン依存症」という病気のためです。たばこの煙に含まれる「ニコチン」という物質は、神経回路に作用して心地よさをもたらします。
喫煙してニコチンを常時摂取するようになると、血中のニコチン濃度が低下した時にイライラや落ち着かなさが現れるようになります。この不快な症状を消すために、またたばこを吸ってしまうという悪循環が生まれ、たばこがやめられなくなります。
ニコチン依存症の方は、ニコチンパッチ等を使い、たばこ以外でニコチンを補いながら禁煙する方法や、禁煙外来を利用するという方法があります。オンラインで気軽に受診できる禁煙外来もあります。

▽禁煙のメリット
禁煙には多くのメリットがあります。いくつか抜粋してご紹介します。
(1)がんのリスクが下がる!
禁煙してから10年後には、肺がんのリスクが喫煙者に比べて約半分に下がります。また、その他のがんに関してもリスクが下がることが分かっています。

(2)見た目の嬉しい変化!
しわ、くすみが減り、肌の調子がよくなります。
また、髪の毛もきれいに。さらに白い歯とさわやかな息で清潔感もアップします。

(3)より美味しく食べられる!
タールやニコチンによって鈍くなった味覚、嗅覚が禁煙によって回復し、食べ物本来の味わいや香りを楽しめるようになります。真っ白な白米がこんなに美味しいなんて!と感動するかもしれません。

(4)歯周病の予防になる!
喫煙者は歯周病にかかりやすく、治療しても治りにくいことがわかっています。禁煙することで「歯周病のかかりやすさ」は約4割も減少するといわれています。

▽新型たばこなら大丈夫?
近年普及してきた新型たばこ。平取町でも使い始めた方が多いのではないでしょうか。たばこ会社は有害物質が紙巻きたばこより少なく健康への影響が少ないと主張していますが、本当にそうなのでしょうか。
電子たばこから発生するエアロゾル(霧状の粒子)には、紙巻きたばこより低濃度とはいえ、さまざまな発がん性物質が含まれていることが明らかになり、ニコチン依存症や健康へ悪影響を及ぼすリスクがあります。また、赤ちゃんや子どもへの影響も報告されています。新型たばこは明らかになっていないことも多く、長期にわたるエアロゾル吸引が身体にどんな影響を及ぼすかは確認されていません。新型たばこも吸わないに越したことはないでしょう。

▽最後に…
病気にかかった時に後悔しないため、周りの家族や仲間の健康のために、禁煙への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
禁煙は失敗しても損は一つもありません。とりあえず気楽な気持ちでやってみようと思うことが大切です。また、一人でがんばろうとせず、家族や周りの人、専門家の手を借りながら挑戦してみましょう。

お問い合わせ：保健福祉課　保健推進係(ふれあいセンターびらとり)
【電話】4-6112