9月19日(木)に第6回町議会定例会が招集され、行政報告および条例改正、補正予算等の議案が審議されました。
町長、教育長の行政報告の概要をお知らせします。
■行政報告
▽室蘭児童相談所 苫小牧分室設置に関する要望
現在、一次保護される児童は、室蘭児童相談所の施設等を活用しています。日高地方や東胆振からは、室蘭までの長距離移動を余儀なくされ、児童・保護者の心身の負担が大きく、保護された児童の的確なケアにも支障をきたしています。道内でも広域の管轄区域であり、虐待件数、保護件数の多さにより課題が生じていることから、室蘭児童相談所苫小牧分室への一次保護所機能の設置を要望しました。
▽農作物の生育状況
9月9日、平取町農業協議会主催による町内の農作物の圃場を巡回し、生育状況の調査が実施されました。
今年は猛暑が続きましたが、夜温や最低気温が、平均気温を5日以上連続して上回るようなことがなく、降水量、日照時間と平年並であったため、農作物の生育は、順調に推移しました。
主要作物の水稲は、登熟進度が進み、成熟期は平年より8日早く、すでに町内各地で収穫作業が最盛期となっています。北海道および日高管内の生育・登熟も平年より早い状況です。
トマトは、暑熱対策に取り組みましたが、著しい高温が続き、作付面積の減少もあり、前年より出荷量は少なく推移していますが、坪当たりの収量、金額は昨年を上回る状況です。
▽令和6年8月31日 大雨に伴う被害状況
8月31日未明からの降雨は、町内各地で午前9時頃にはピークとなり、1時間の最大雨量が仁世宇で63.5mm(累加雨量82.5mm)に達しました。
この大雨による被害が各所で発生し、河川では29河川35か所、道路26路線40か所で冠水、崩落等が発生しました。
農業用施設では34か所、6林道・1併用林道で19か所など、大雨による被害金額合計は、約1億1千770万円となりました。
さらに本町・小平では、最大60戸が約3時間におよぶ停電が発生しました。
町では、速やかに現地調査を行い、災害復旧作業を進めていきます。
■教育行政報告
7月8日開催の小学生議会では、議会、町のご協力を頂き、各小学校の代表が小学生議員として町づくりや行政に対する質問を行うとともに、議会のしくみや役割を学習することが出来ました。開催時期や改善点などを工夫し、次年度以降の実施について検討していきます。
夏季休業中は子ども達に事故もなく、8月23日までに各学校で2学期がスタートしました。
昨年は、夏休み明けに猛暑が続き、2日間の臨時休校の措置を取りました。今年は、夏休みを2日間延長、各学校にエアコンの設置など暑さ対策を講じ、特別な措置を取ることなく、学校生活を送ることが出来ていますが、今後も具体的な対策が必要と考えています。
2学期の学習活動は、中学校の学校祭・文化祭、来月実施予定の小学校の学習発表会など通常な内容で実施する予定です。
町内小中学校における「いじめ問題」に関する児童生徒への実態把握調査結果ですが、北海道教育委員会が行う本年6月におけるアンケート調査では、町内小中学校児童生徒325名が回答し、「いやな思いをしたことがあるか」の問いに対し、「ある」とした回答は57件あり、早急に担任や養護教諭などが直接的な聞き取り等を行い、状況を把握するとともに、家庭との連携を図り解決に至っています。
今後も日頃の生活で、子どもが発信するいじめのサインに気づけるよう、(1)教職員の日常的な情報の交流と共有、(2)いじめも含む生徒指導に関わる職員研修の実施、(3)スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携、(4)子どもや保護者との信頼関係の構築、(5)職員の共通理解を図り、組織的な対応ができるよう努めます。
また、全国的に急増している不登校児童生徒ですが、平取町においては、それほど多い数ではありませんが、「勉強についていけない」、「コミュニケーションがうまくいかない」などの児童生徒が在籍しています。
これらの原因については複雑多様化していることから、専門家や学校、さらに関係機関との協力体制を強め、個々を支援するための組織づくりをさらに進めていきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>