保健福祉課からのお知らせ
■糖尿病性腎症は透析につながる病気です!
令和4年度に平取町国民健康保険に加入されている糖尿病患者数は、患者千人当たり223人ですが、令和元年度と比べると約31人増加しています。
今年度から町でも協会けんぽ(全国健康保険協会)加入の方の健診結果・医療費データが把握できるようになりました。
特定健診を受診されている方の中で糖尿病の薬を飲んでいる人の割合を見ると平取町国保・協会けんぽともに割合が高い結果になっています。健診受診者の中には、健診を受診したことで糖尿病が発見される人や血糖が高くても治療をしていない人もいます。そのため、実際はもう少し糖尿病の人が多くなります。間違いなく平取町全体では、糖尿病が大きな健康課題であると言えます。
心配をしないといけないのは糖尿病の合併症である腎症です。
腎臓は血液をろ過し、からだに必要なものを残し、不要なものを排泄するという機能をもっています。フィルターやザルなどで必要なものと不要なものを分けるようなイメージです。細い細かな血管の集合体である腎臓に砂糖水のような血液が流れ続けると目詰まりを起こしやすくなります。目詰まりを起こすと尿に蛋白が混じるようになります。健診で行う尿検査は非常に重要な検査の一つになります。
腎症を発症するということは、血糖の管理が不十分であることを意味します。血糖管理が悪いと糖尿病を発症して約5年で腎症を発症し、進行していくと尿に蛋白が混じるようになり、むくみ、疲れ、だるさを感じやすくなります。症状が出始めると腎症としては、かなり進んでいる状態で、進行を止めることが困難になります。大事なのは、症状を感じない時期に受ける尿検査で微量の蛋白が混じり始めた時が重要なタイミングとなります。この時に生活改善し、血糖管理をしっかり行うことが進行を止める鍵となります。生活改善されないまま、そのまま腎症が進行すると、糖尿病を発症して約15年ほどで透析が必要になる可能性があります。
このように糖尿病は腎症という合併症が進行すると透析治療も必要となる病気です。
ご自分の血糖管理に問題がないか今一度確認してみましょう。
お問い合わせ:保健福祉課 保健推進係(ふれあいセンターびらとり)
【電話】4-6112
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