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自治体の皆さまへ

「8020運動は歯科検診から」

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北海道弟子屈町

今月の保健師 岡田彩子さん

11月8日は「いい歯の日」です。今年度40歳・50歳・60歳の方は、歯周疾患検診を無料クーポンで受けていただいたでしょうか?無料で受けられるのは10年に1回なので、この機会を逃さずに受診してください。

■意識していれば気づきやすい、口腔疾患
内科的な疾患は、目に見えず自分では気づきにくいですが、口腔疾患は目に見えやすく、自分で気づきやすいのが特徴としてあります。しかし、「歯医者は歯が痛くなってから受診する」というイメージがありませんか?その状況になると、治療が長くかかることも考えられます。初期の虫歯や歯周病など気づけないものもあるので、年に1回予防的に歯科検診をお勧めしています。

■8020運動とは
『80歳で20本以上の歯を保つ』という運動を日本歯科医師会が1989年に呼びかけ開始しています。運動が開始された当初は、10人に1人にも満たない状況でしたが、現在は2人に1人が20本以上保有しているという結果になりました。
なぜ8020かというと、自分の歯が20本あれば、ほとんどの食べ物をかみ砕くことができ、食事を美味しく食べることができるからです。美味しい物を食べることは日常の意欲にもなりますし、歯があることで、お話ができ、認知機能の低下を防いでくれることも考えられます。

■歯を失う原因1位は…?
歯を失う原因の1位は虫歯ではなく、歯周病です。
また、歯周病と糖尿病の関係は密接で、歯周病の治療前と治療開始6か月後を比較すると、HbA1cが平均0.4%(1~2カ月の血糖の平均の値)低下したという事が判明しています。(平成18年~20年度厚生労働省科学研究)医科の令和6年度診療報酬改定で、「生活習慣管理料」の算定要件に「糖尿病患者について、歯周病の診断と治療のため歯科受診の推奨を行うこと」とあり、糖尿病の方が、歯周病の治療をするのは常識になってきました。
歯の健康を守ることは、全身の健康にもつながっていきます。80歳まで20本の歯を守ることは、健康寿命の延伸にもつながります。

■0歳から8020運動
乳幼児期は虫歯を予防するのはもちろんですが、最近は食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない状態を指す「口腔機能発達不全症」についても注目を浴びています。例えば、発音が悪い、口呼吸、口がぽかんと開いている。お茶や水で流し込んで食べる、よだれを垂らすなど、心あたりがあることはありませんか?8020を達成するには、健全な口腔機能の発達が不可欠になってきます。

■歯ピカ表彰を実施
10月5日、子どもフェスティバル開催前に、昨年度の3歳児歯科健診で虫歯のなかったお子さんへ歯ピカ表彰を実施しました!8020のために、幼少期からの虫歯予防も大切です!表彰されたお子さんの頑張りはもちろん、保護者の方の毎日の仕上げ磨きの賜物です。お子さんの年齢が上がるにつれて、むし歯も多くなってきますので、これからも仕上げ磨きの継続をお願いします。

口腔の健康のことについて、気になったら健康こども課健康推進係までご相談ください。

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