“これから寒くなるのに熱中症?”と思う方もいるかもしれませんが…、秋以降は「夏よりも喉が渇きにくく、水分摂取自体が不足する」、「夏に比べ、発汗作用が低下し体温調節がうまくできない」、「寒いからと厚着をするため、熱が身体にこもってしまう」など、熱中症に気を付けなければいけない季節です。
■特に高齢の方は注意が必要!
高齢の方は「のどの渇きが、若い人よりも感じにくい」、「体内の水分量が少なくなっている」、「体調の変化に気づきにくい」ため、脱水から熱中症に進行するのが早い傾向があります。
さらに認知機能低下の症状の一つ「見当識障害」の方は…
・時間や季節感の感覚が薄れ、着衣失行…何を着たらいいか、わからなくなる
・脳において暑さ・寒さの感覚が鈍くなる、わからなくなる
こういう症状があるため、暖房を使う時期は、ますます注意が必要になります。また「厚着して汗をかいて、その汗がひいて寒さを感じるため、カイロやストーブをつけ、30度近くある部屋で過ごす」「(認知機能の低下から)暑さ寒さがわからなくなり、真冬でも暑い暑いと言って窓を開ける(真夏に寒い!と言ってストーブをつける)」というケースもあります。
■こんな症状があったら注意!
※わきの下の皮膚の乾燥状態を、実際に触って確認しましょう。乾燥していたら、体内の水分が全体的に減っている証拠です。
■脱水予防のための対策
水は他の栄養と異なり、体から一定量ずつ毎日失われ、蓄えられないので毎日補給しなければならないものです。次のことを心掛けましょう
1.定期的に水分をとる(のどが渇く前に飲むこと!)
2.寝る時・起きた時・入浴の前後・運動の前後・運動中は飲む
3.1度にたくさんは飲めないもの、こまめに少しずつ飲むようにする
4.水分摂取の拒否がある時は、水分を多く含むフルーツや、ゼリーや水ようかんなどの水分を凝固させたものを活用する
→1日、食事以外で1.5ℓを目標に水分補給する
5.汗をかくこと防ぐ⇔体温を上げすぎない⇔着込みすぎない⇔部屋の温度も上げすぎない
6.部屋の温度や湿度を適切に保つ(室温は28度以下、湿度は70%以下を保ちましょう)
~認知症のこと、高齢者の健康づくりに関すること、介護のことなど、お気軽にご相談ください~
詳しくは…当麻町地域包括支援センター(保健福祉課介護係)
【電話】84-2111
<この記事についてアンケートにご協力ください。>