■7月24日の大雨による被害状況について
未明から降り続いた大雨により、役場の雨量計では累計148ミリメートルを超える雨量を記録し、河川や排水路の増水により、住宅および農地への浸水、町有林作業道の崩壊、道路の冠水および砂利流出などの被害が発生しました。
農業関係については、施設園芸ハウスで120棟、約11,635坪、露地野菜で約3.2ヘクタール、大豆・そばなどの畑作物で全面積の浸水被害が確認された他、畦畔の決壊、用排水施設の損壊被害が確認されております。
林業関係については、町有林作業道における、洗堀による路盤流出、横断管閉塞などが発生しました。
河川・道路関係については、2号道路・小春トンネル前の法面地すべりをはじめ、全町広範囲にわたり、河川からの越水および雨水排水の増水に伴い、水田、畑、宅地敷地内および道路の冠水を確認しております。このことにより、4カ所に発電機及び排水ポンプを設置し、当麻川からの越水箇所に大型土のうの設置をした他、町道4路線、5カ所について通行止めの措置を行いました。河川からの越水などに伴い、少なくとも住宅の床下浸水被害が6カ所確認されるなど、住宅にも被害が広がりつつある中、当麻ダム満水に伴う越水により、当麻川への流入が想定され、人命に関わる重大な状況に陥る可能性があると判断したことから、午前11時に避難指示を発令いたしました。4カ所開設した避難所のうち2カ所には、合わせて11世帯、16名の方が避難をされました。
■農業関係について
水稲につきましては、上川農業改良普及センターによりますと、移植作業の始まりは5月9日で平年よりやや早く、5月21日に最盛期を迎えました。移植作業の前半は気温が高く経過し、苗の活着は良好でしたが、後半は低温と強風の影響を受け、植え傷みが見られました。6月に入りましても初旬は低温が続き、分げつが緩慢でしたが、その後は気温も上がり生育の回復へとつながり、幼穂(ようすい)形成期は平年並みで、茎数は平年比97%となりました。出穂期は7月22日で平年並みでしたが、遅発(ちはつ)分げつが多く、穂揃いがやや悪い状況です。8月も気温は高く経過し、登熟は順調で、生育は平年並みですが、穂数は平年よりやや下回っている状況です。このような状況ではありますが、北海道農政事務所が8月30日に発表した、8月15日現在の北海道の作柄では「やや良」でありました。収穫作業は一部で8月下旬から始まり、9月9日からはカントリーエレベーターの受け入れも始まっており、今後も好天が続き、良き出来秋となるよう期待するところであります。
続きまして、そ菜・花きの生育ならびに出荷状況についてでありますが、出荷量および販売額については8月末時点の数値でご報告させていただきます。まずキュウリでございますが、出荷量は昨年同時期より214トン少ない2,057トン、販売額は前年比103%の6億2,400万円ほどとなっております。ミニトマトにつきましては、出荷量で前年同時期より51トン少ない355トン、販売額は前年比102%の2億2,200万円ほどとなっております。キュウリ・ミニトマトともに、6月の天候不良の影響や品種特性により、前年比で収穫量がやや減少しておりますが、価格については、キュウリは本州産との切り替わりが順調に進み、ミニトマトは7月中旬まで各産地の出荷量の減少により、いずれも昨年より高単価で推移しております。でんすけすいかについては、6月15日より出荷が始まり、8月26日で終了しました。出荷量は昨年より2,000ケース減少し47,000ケース、販売額はやや高単価で推移したこともあり、前年ほぼ同額の1億7,700万円ほどの実績になる見込みであります。
菊類については、主要産地の高温による生育遅れや大雨などの悪天候の影響により、全国的に盆需要時期の物量が少なかったことなどもあり、価格面では高単価で推移しました。出荷本数は前年より減少し634,000本、販売額は前年比92%の5,500万円ほどとなっております。また、バラにつきましては、価格がやや低単価で推移しており、出荷本数は101,000本、販売額は1,400万円ほど、カーネーションは出荷量、販売額ともに昨年を下回り250,000本、1,500万円ほどとなっております。
■町内建設工事の進度状況について
令和6年度実施予定工事の9月1日現在の発注率は金額で算出しますと約79%、件数では約81%で、発注済み工事の進度率は約70%となっており、計画通り順調に進んでおります。
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