歯の健康は、全身の健康に大切な役割を果たしています。令和4年に行った「健康づくりアンケート調査」では、68.8%の方が“歯周病が体に及ぼす影響を知っている”と回答していましたが、より多くの方に歯周病について知ってもらえるように今月号で紹介します。
■歯周病とは?
歯にこびりついた歯垢(しこう)にすみつく歯周病菌が増えることで起こる感染症。
歯の周りの歯肉に炎症を起こし、この状態を放置すると最終的には歯が抜けてしまいます。
■歯周病が全身に及ぼす影響
▽動脈硬化がすすむ
血管に歯周病菌が入り込み、血管を狭めると脳梗塞や心臓病をおこしやすくなる。
▽誤嚥性肺炎を起こしやすい
歯周病菌が混じった唾液や食べ物が気管に入ることで起こりやすくなる。
※高齢者は咳が出にくくなるため、唾液などが気管に入りやすくなる。
▽認知症になりやすい
歯周病により、歯が抜けた状態をそのままにしておくと噛む刺激が脳に伝わらなくなるため、認知機能が低下しやすくなる。
▽糖尿病と相互に関係している
糖尿病の方は歯周病が重度になりやすく、歯周病の治療をすると糖尿病も良くなることがわかっている。
▽骨粗しょう症との関係
全身の骨がもろくなると、歯を支える骨ももろくなり、歯が抜ける原因になる。
※閉経後の女性は骨がもろくなりやすい。
■これからも健康な歯であり続けるためには?
・かかりつけの歯科医師をもち、定期的に歯科検診を受けましょう。
・歯ブラシ、歯清掃補助具の正しい使い方を心がけましょう。
・歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。
健康に関することなど、ご相談がありましたらお気軽にご連絡ください
詳しくは…保健福祉課健康推進係
【電話】84-2111
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