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【特集】ポイ捨てのないきれいな「えにわ」づくり(1)

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北海道恵庭市

空き缶やたばこの吸い殻などの散乱を防止することを目的に、「きれいなまちづくり条例」を制定している恵庭市。この条例では、5月30日を「ごみゼロの日」に定めており、今年も市内各所で清掃運動を実施するなど、きれいなまちづくり活動が続けられています。ポイ捨てのないきれいなまち「えにわ」であり続けるためにはどうすれば良いか、一緒に考えてみませんか?

■知っていますか?きれいなまちづくり条例
市では、平成15年3月に「きれいなまちづくり条例」を制定。空き缶やたばこの吸い殻などのポイ捨てを防止し、まちの環境美化を促進するための取り組みについて定めています。また、この条例は、市としては初となる『ですます調』の条例となっているのが特徴です。
条例制定から20年が経過。この機会に、条例第4条で定められている「市民等の取り組み」について確認してみましょう。
第1項から第4項では、主に屋外で発生したごみやペットのふんなどについて定めています。基本的なことですが、自ら出したごみはごみ箱へ捨てる、ごみ箱がない場合などは持ち帰って捨てる、といったルールを守りましょう。
第5項では、地域の清掃活動への参加について定められています。清掃活動は、市や町内会、学校、団体など、さまざまなところで実施されています。もし参加したことがない人は、無理のない範囲で構いませんので、清掃活動に参加してみましょう。
第6項では、ポイ捨ての抑止効果が期待できることから、花などを植えることによる自然豊かなまちづくりについて定められています。ポイ捨ては人目につきにくい場所で行われることが多いので、草刈りをして見通しの良いきれいな状態にしておくことや花を植えるなど、ポイ捨てされにくい環境をつくることが大切です。

◇きれいなまちづくり条例〈一部抜粋〉
(市民等の取り組み)
第4条 市民等は、屋外で自ら出した空き缶等及び吸い殻等を持ち帰り、又は回収容器に適切に収納しましょう。
2 市民等は、屋外で喫煙するときは、携帯用吸い殻入れを持参し、吸い殻を持ち帰りましょう。
3 市民等は、犬を散歩させるときは、犬のふんを入れるための袋等を持参し、ふんを持ち帰りましょう。
4 市民等は、自動車等からごみを捨てずに、そのごみを持ち帰りましょう。
5 市民等は、身近な地域における清掃活動に参加するように努めるとともに、市が実施するごみの散乱防止のための取り組みに協力しましょう。
6 市民等は、ごみのポイ捨て防止のため、花などを植え、自然豊かな美しいまちをつくりましょう。

■なくならないポイ捨て、不法投棄の現状
市は、ポイ捨てのないきれいなまちを目指していますが、なくならないのが現状です。
こうしたポイ捨てごみや不法投棄を早期発見するため、市ではパトロール員による巡回を行っています。コースは、過去の傾向から特に不法投棄などが多い40地区を選定。パトロール中に発見したごみは、パトロール員によって回収されています。パトロールは基本的に毎日行っていますが、天候や他の業務との兼ね合いもあるため、年間では約60%の稼働率となっています。
ある日のパトロール員に密着してみました。パトロール員は2人体制で軽トラックに乗り込み、重点地区となっているエリアへ出発。巡回先でごみを見つけると回収作業が発生するため、2、3カ所しかパトロールができないといった日もあります。昨年度に実施したパトロール実績の一部を、下表のとおり紹介します。こうした記録を積み重ねていき、効果的な巡回エリアの見直しを定期的に行っているのです。

〔参考〕令和5年度パトロール実績(一部抜粋)

※地区名・場所は非公開としています

■看板や監視カメラでポイ捨て、不法投棄対策
市では、特にポイ捨てや不法投棄が多い場所を中心に、注意喚起の看板を設置しています。また、悪質な不法投棄に対応するため、一部の看板には監視カメラも設置。警察と連携して、再発防止に向けた取り組みも行っています。また、現在設置されている看板から、より抑止力を高める看板とするため、随時更新する予定です。

■日常生活で不法投棄を見つけたら
皆さんは「割れ窓理論」を知っていますか?窓が1枚割られているとき、そのまま放置すると、ほかの窓も割られ、やがてまち全体が荒廃していくというものです。
不法投棄を放置すると、まちの景観が損なわれるだけではなく、常習的に不法投棄を繰り返す人が増えていくことが懸念されます。
道路や公園などの公共用地で不法投棄を見かけた場合は、廃棄物管理課まで連絡ください。提供のあった情報をもとに警察と連携し、不法投棄者を告発します。
ただし、私有地内(所有地内)にごみを捨てられた場合は、土地の所有者や管理者自らの責任において処理することとなります。所有している土地にごみが捨てられないよう、看板や柵の設置など必要な対策を講じましょう。

問合せ先:ゼロカーボン推進室廃棄物管理課
【電話】33-3131(内線1133)

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