■~誰もが住みやすいまちを目指して~
◇多文化共生って何?
最近、耳にすることが多くなった「多文化共生」という言葉。皆さんも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
総務省では、多文化共生を「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」と定義しています。
近年、国内はもとより、恵庭市にも多くの外国人が居住するようになり、多文化共生を意識することが重要になっています。
◇市内に居住する外国人の現状
恵庭市には、何人くらいの外国人が住んでいるか知っていますか?
令和6年7月末現在、市内には1,071人の外国人が居住し、人口に占める割合は1.52%となりました。また、1,071人のうち600人以上が令和4年以降に来恵しており、ここ数年で急激に増加していることがわかります。国籍を見ると、ベトナム、ネパール、フィリピンの順に多いものの、計38カ国から来恵しており、多国籍化が伺えます。
なお来恵理由は、技能実習(1~3号合計)が一番多く、次いで留学となっています。
◇市の取り組み
増加する外国人に対応するため、市ではさまざまな取り組みを行っています。外国人の日本語の学習機会を確保するための「日本語ひろば『えにわ』」の開催、市役所などの窓口での意思疎通を支援する多言語通訳システム「KOTOBAL(コトバル)」の導入や、「出前講座」を通じて地域の外国人住民との接し方のヒントをお伝えしています。
また、昨年実施した多文化共生アンケートで、「外国人を受け入れる気持ちはあるが、交流のきっかけがわからない」との意見も寄せられたことから、同年11月に市主催の「多文化共生フェスタ」を初開催。初回ということもあり、主に外国人との交流に興味のある市民の参加となりました。
今年は、より多くの人に参加してもらえるよう、規模を拡大し、花の拠点はなふるで実施します。気軽に異文化に触れられるイベントですので、皆さんぜひお越しください。
◇共に生きるために大切なこと
文化的違いを認めあい、対等な関係を築こうとする。そのために、お互いの文化を知ろうとするのは、とても大切なことです。ただ、それ以前に重要なのは、必要以上に「〇〇国から来た外国人」だと意識せず、「人」対「人」のお付き合いを大切にすることだと思います。
顔を合わせたら笑顔であいさつをする、困っているように見えたら声をかける。そんな当たり前のことから、地域の外国人と少しずつ交流を深めていってみませんか。
■多文化共生への理解を深めるために…
◆出前講座
出前講座メニューの「恵庭市の国際化」では、多文化共生に関わる内容も紹介しています。
例えば、市の外国人の受け入れ状況や取り組み、やさしい日本語とは何か、など。
地域に外国人住民が増え、どのように接するのがよいか困っていた町内会での実施実績もあります。
出前講座を利用できる団体・グループであれば、受講することができますので、ぜひ活用ください。
◆多文化共生フェスタ
9月23日(月)10:00~15:00
花の拠点はなふる
今年は会場をはなふるに移し、内容も充実して開催します。各国の文化に触れることができる1日を、一緒に楽しみましょう。
テーマは「交流機会の創出、相互理解」。文化紹介・交流ブースでは、各国出身者と交流できます。また、パネルディスカッションでは、歌手・庄野真代さんをゲストに、地域に住む外国人が参加。郷土芸能などのステージパフォーマンス、スピーチ発表や多国籍なキッチンカーも登場予定です。
~多文化共生事業について~
問合せ先:企画課
【電話】33-3131(内線4701)
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