新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大は収まりましたが、感染後の後遺症で悩んでいる方がいます。療養終了後も続く症状を知って適切に対応しましょう。
■後遺症の定義
WHO(世界保健機関)は、「新型コロナウイルス感染症の発症から通常3カ月以内に出て少なくとも2カ月以上続き、他の病気の症状として説明がつかない症状」と定義しています。
■主な後遺症の症状
倦怠感、息切れ、記憶障害、集中力の低下、嗅覚、味覚の障害などがあります。
■受診・相談の目安
疲労感、倦怠感、息苦しさなど、日常生活に支障が生じる程度の症状が出てから、およそ1~2カ月以上長引く場合は、受診・相談の目安になります。
■後遺症の治療
後遺症は、現時点では確立された治療法がないため、対症療法が基本になります。
■後遺症対応医療機関
後遺症の診療を実施している医療機関は、北海道のホームページに掲載されています。町内では、花月クリニックで診療を実施しています。
■相談窓口
北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター
【電話】0120・501・507(24時間)
◆新型コロナウイルス感染症に関する後遺症Q&A
(R5.10.20厚生労働省HPより)
Q.後遺症がある場合、感染症を他の人に移してしまうことがありますか?
回答:一般的に、発症2日前から発症後7~10日はウイルスを排出しているといわれています。この期間以降に後遺症があったとしても、他の人に感染させることはありません。
Q.後遺症は治りますか?
回答:これまでの知見などによると、後遺症の多くは、時間経過とともに改善することが多いと報告されています。一方、症状が一定程度、残存する方が存在するという結果なども得られています。
Q.後遺症を予防するためにはどうすればよいですか?
回答:後遺症を予防するためには、新型コロナウイルス感染症に感染しないことが最も効果的な方法であり、手洗い等の手指の衛生、換気、マスクの効果的な場面での着用など基本的な対策を取ることが大切です。
担当:保健福祉課
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