○保健師
今田 洋子
■HPV(子宮頸がん予防)ワクチン
娘を2人産み育て、2人とも大人になりましたが、私は親としてやり残したことがあります。それは、中学生から接種できるHPVワクチンです。
当時、副反応の報道に影響を受け、接種を控えていました。国も接種勧奨差し控えるという異例の措置を行いました。それから約10年が経ち、多くの先進諸外国ではHPVワクチンの普及が進み、子宮頸がんの発症率が低下していると言われています。一方で日本は普及が遅れていますが、令和4年度から今年度までキャッチアップ接種という接種機会を逃した方への接種機会が提供されています。国はワクチンの安全性について特段の懸念は認められないとの結論で、今後も安全性の評価を行いながら、接種後のサポート体制も整備しています。うちの娘たちもまだ間に合います。
先日、乳幼児健診の梶井先生からも、当時は小児科医にも混乱があったこと、でも今は「ぜひ接種してください」とお勧めをいただきました。予防の意味では、もちろん早いほうが効果的ですが、遅いかどうかより、今できることをやることが大事だと思っています。
対象となる方(H9~H19年度生まれの女性)には、個別案内を郵送しています。詳細はくらしの情報11ページをご覧ください。
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