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【現役世代の急減と健康寿命の延伸】シニア世代健康活躍旭川をつくりましょう

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北海道旭川市

現在、市の65歳以上の高齢者は約11万3千人で、高齢化率は35%を超え、市民の3人に1人が高齢者です。いわゆる「団塊ジュニア世代」が高齢者となる令和22年には約10万3千人になる一方、現役世代(20歳~64歳)は約11万7千人となり、令和6年度と比較して約4万4千人が減少する見込みです。これまでの「高齢者の増加」から「現役世代の急減」へと社会が変化し、地域活動や経済活動の担い手不足が課題となることが予想されるなか、高齢者が健康で活躍(多様な社会参加や就労)することの必要性が増してきています。今回は、その土台となる「健康寿命の延伸」への取組みについて紹介します。

■数字で見る旭川市の現状は?
(1)健康寿命
男性:79.77歳
女性:83.97歳(令和3年)
(2)死因(上位)
第1位 悪性新生物(がん) 29.2%
第2位 心疾患 16.3%(令和3年度)
(3)食塩摂取量 1日当たり
現状値:13.1g(令和3年度)
目標値:7g未満
(4)国保特定健診受診率
現状値:29.8%(令和4年度)
目標値:60%
(5)要介護認定率
旭川市:21.6
北海道:20.6%
全国:19.0%
(第1号被保険者 令和4年度)

出典:(1)~(3)第3次健康日本21旭川計画、(4)第3期旭川市国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)、(5)第9期旭川市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画

■国の計画はご存じですか?健康寿命延伸プラン
更なる健康寿命延伸を図るために、「自然に健康になれる環境づくり(健康な食事や運動ができる環境、居場所づくりや社会参加)」や「行動変容を促す仕掛け(行動経済学の仕組み、インセンティブ)」など新たな手法を活用し、地域ぐるみや職場ぐるみで予防・健康づくりを進めるものです。

▽健康寿命延伸プラン
(1)次世代を含めたすべての人の健やかな生活習慣形成等
(2)疾病予防・重症化予防
(3)介護予防・フレイル対策、認知症予防
▽具体的な取組みとして
(1)食塩摂取量の減少、おいしく健康な食事の普及など
(2)がん検診受診率向上、特定健診受診率向上、慢性腎臓病診療体制の構築など
(3)介護予防としての通いの場の拡充、高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的実施など

▽市政アドバイザー 宇都宮啓(うつのみやおさむ)さん
士別市出身。慶應義塾大学医学部卒業、医師免許取得。昭和61年厚生省入省。平成3年アメリカ合衆国に留学し公衆衛生学修士取得、カリフォルニア大学で客員研究員等を務める。平成8年世界保健機関(WHO)に出向、国際保健に従事。帰国後、健康日本21の策定や地域包括ケアシステムの構築に携わる。平成30年厚生労働省健康局長として「健康寿命延伸プラン」を策定。

詳細:長寿社会課
【電話】25-6457

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