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保健だより

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北海道更別村

vol.128 保健師 樋田晴香

■歯の健康について
こどもの歯は、だいたい生後6か月ごろから生え始めてきます。
一生、きれいな健康な歯を保ち続けるには、どうしたら良いでしょうか。今月の保健だよりでは、妊娠中から気をつけるポイントをご紹介します。

◆虫歯になる4つの条件
(1)虫歯菌
(2)歯の環境
(3)食べ物(糖分)
(4)時間
歯の環境が整っていないと、歯の表面に住み着いた虫歯菌が歯の表面や隙間に残った食べ物(糖分)を摂取し、歯垢をつくります。時間の経過とともに、歯垢の中に虫歯菌が繁殖し、酸をつくり、酸によって歯の表面が溶かされ「虫歯」になります。

★間食のポイント!
・糖分がたくさん入っている食べ物(チョコレートやケーキなど)を避ける。
・口の中に長時間となる食べ物(アメやキャラメル、グミなど)を避ける。
・酸性の強い飲み物(スポーツ飲料、乳酸飲料、炭酸飲料など)を避ける。
・間食を食べるときは時間を決め、回数を少なくする。
・小分けにし、1回で食べる量を少なくする。
・砂糖入りの飲み物をこどもに与えるときは、哺乳瓶ではなく、コップで与える。

特に、生えたての乳歯は柔らかく、虫歯の進行が早いので注意が必要です!

◆歯みがき・フッ素・検診でトリプル予防
(1)歯みがき
乳歯が1本でも生えてきたら仕上げ磨きを始めましょう。始めは1日1回。慣れてきたら、朝晩2回、仕上げ磨きをしましょう。また、日頃からほっぺや唇を触って遊ぶなど工夫することで、口に触られることに慣れさせましょう。

(2)フッ素
フッ素とは、虫歯予防に効果があり、ほとんどの食品に含まれている身近なものです。フッ素を使うと歯の表面のエナメル質が強くなり、酸に負けにくい、虫歯菌に強い歯になります。うがいができない乳幼児向けにフッ素スプレーやベビー用フッ素入りジェル状歯みがき剤などもあるので、歯みがきと一緒に使いましょう。また、幼児歯科検診と一緒にフッ素塗布を受けることができます。

(3)検診
村では、1歳6か月(健診月)から6歳(就学前)の子どもを対象に、「幼児歯科検診・フッ素塗布」を実施しています。虫歯が無いかどうかや、自宅での歯みがきやケアが十分できているかどうかを定期的に確認してもらいましょう。

◆妊娠中も虫歯に注意!
妊娠中はつわりやホルモンバランスの変化で口腔内の菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯周病などの口腔トラブルが早産や低出生体重児につながる危険性が高くなります。出産後も、お母さんの口から赤ちゃんに虫歯菌がうつる可能性もありますので、症状が無くても、つわりが治ったら、妊娠中に歯科検診を受けることをおすすめします。村で実施する「成人・高齢者歯科検診」をご利用になるか、歯医者で歯科検診を受けることができます。
なお、歯科検診の際は、妊娠中であることを伝え、母子手帳を忘れずに持って行きましょう。

問い合せ:子育て応援課母子保健係
【電話】53-3700

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