■糖質オフやプリン体ゼロのお酒は健康的?
・糖質オフは添加物が増える
糖質オフには、ビールや缶チューハイがあります。ビールはもともと原料由来の糖質が多いお酒です。糖質ゼロのビールは製造過程の工夫で、糖質は0・5g未満(100ミリリットル当たり)となっています。そこで食品表示基準に基づき、「糖質ゼロ」と表記してあるのです。
そうはいっても、ビール本来の味わいは麦汁に残った糖やアミノ酸によるもの。そこで糖質ゼロのお酒は、ビールに近い風味を表現するために副原料として「人工甘味料」「糖類」「酸味料」「調味料(アミノ酸)」などで色や味を補います。つまり、「糖質ゼロ」「ゼロカロリー」の食品は、人工甘味料で似たような風味に仕上げているのです。
一方、ウイスキーやウオッカ、ジンなど蒸留酒はほぼ糖質ゼロです。缶チューハイはウオッカがベースですが、蒸留酒はアルコール度数が高いために肝臓へのダメージなど健康被害を大きく受けやすくなります。
・一緒に食べる物を見直しましょう
糖質オフやプリン体ゼロのお酒でもアルコールによる影響は避けられません。そこで、肥満防止や尿酸値を上げないためには節酒と水分を多く飲むことが効果的です。血中に入ったアルコール量を水分で薄めて尿として排泄させることを促します。
そもそもどんなお酒でも一緒に食べる「食事」や「おつまみ」の影響で糖質の量やプリン体の量が変わります。お酒で糖質やプリン体をカットするより、一緒に食べる物を選ぶ目を養うほうが健康には効果的です。糖質やプリン体を減らすには、食べるのを避ける食品を覚えるよりも、食物繊維が豊富な野菜・海藻類や、枝豆や冷奴、アーモンドなどを選ぶようにしましょう。
・ノンアルコールのお酒はいかがですか?
糖質オフやプリン体ゼロのお酒でもアルコールの影響で太りやすくなったり、プリン体の摂取が減らなかったりします。そこで、飲酒の楽しみを維持しつつ健康を守りやすくするのが、「ノンアルコールのビールテイスト」飲料や「微(低)アルコール」飲料です。ノンアルコール飲料でもお酒の代わりとしてストレス解消効果があるという研究結果もあります。味や風味も格段に上がっているので飲酒したときのようなさわやかさや味が楽しめます。2杯目からはノンアルコールや微アルコールに変えるのもおすすめです。
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