9月20日に招集された第3回定例会の中から、9月26~28日の代表質問の主な内容や、10月10日までに可決した議案などについてお知らせします。
■生活道路の排雪
三神英彦(みかみひでひこ) 自由民主党
問:本市では、市民と行政との協働で生活道路の排雪に取り組んできました。しかし、近年、宅配の増加など市民ニーズが大きく変化する中で、冬の道路環境向上のために行政のより積極的な対応が必要だと考えます。今後、生活道路排雪の在り方をどのように検討していきますか。
答:生活道路排雪の課題解決のため、これまでも地域への支援策に加え、作業の効率化や省力化などに取り組んできました。今後は、試験的な作業によるデータの検証を行うなど、将来にわたり持続可能な生活道路排雪の在り方を検討していきます。
■市立学校における暑さ対策
かんの太一(たいち) 民主市民連合
問:第2次まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2023(案)では、2027年度までに全ての市立学校の普通教室にルームエアコンを整備するとしていますが、ルームエアコンが整備されるまでの間、暑さ対策はどのように行いますか。
答:緊急的な対応として、本年度から全ての市立幼稚園・学校の保健室にルームエアコンを整備し、来年度中に全ての普通教室に移動式エアコンを導入します。また、オンラインを活用した学校行事の工夫や、冷却用具の使用についての柔軟な対応など、子どもの安全・安心を第一に取り組みを進めていきます。
■認知症の方と家族への支援強化
森山由美子(もりやまゆみこ) 公明党
問:認知症の方への支援はもとより、介護負担の大きい家族介護者への支援も強化するべきだと考えますが、共生社会の実現に向け、地域で認知症の方と家族を支えるための支援をどのように強化していきますか。
答:来年度は、まず5区で、認知症の方や家族の生活支援のニーズを把握し、認知症サポーターなどの支援者とつなぐ「チームオレンジ」の取り組みを開始する予定です。認知症の方の社会参加の促進や相談体制の充実を図ることで、共生社会の実現を目指していきたいと考えています。
■2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致決定前の市民の意向確認
太田秀子(おおたひでこ) 日本共産党
問:IOCが開催地を決定する来年7月のパリ五輪開催前に、市民の意向確認を実施する必要があると考えますが、いつ、どのような形で意向確認を実施する考えですか。
答:IOCの開催地決定前に、改めて民意の確認を行う考えです。大会運営見直し案の検討と併せ、一層の市民理解の促進に努めた上で民意の確認を行いたいと考えており、手法は、市民の意向の的確な把握や市民参加の在り方などの観点から、引き続き検討を進めていきたいと考えています。
■学校のトイレの洋式化
丸岡守幸(まるおかもりゆき) 維新・大地
問:学校のトイレは、学校全体で十分な数の洋式トイレを整備するべきという意見がある反面、和式トイレも残しておくべきという声もあります。今後、学校のトイレ整備をどのように進めていきますか。
答:日常生活でのトイレの洋式化が進んでいることを踏まえ、必要な洋式トイレの整備を進めてきましたが、今後は、学校関係者はもとより、子どもたちの意見も聞きながら、より使いやすいトイレの整備を進めていきます。
■地下鉄東豊線の清田区延伸
山田洋聡(やまだひろあき) 自由民主党
問:地下鉄東豊線の清田区への延伸の可能性と、清田区のまちづくりを、どのように考え進めていきますか。
答:昨年、札幌ドーム周辺地域でのスポーツ交流拠点基本構想を取りまとめ、現在具体的な計画を検討中です。地域交流拠点として位置付けている清田の将来のまちづくりも見据えた東豊線延伸の可能性は、今後の札幌ドーム周辺の土地利用状況や将来的な需要の推計なども踏まえて、総合的に検証していきます。
■円山動物園の魅力を高める運営
森基誉則(もりきよのり) 民主市民連合
問:昨年動物園条例を制定しましたが、円山動物園の魅力を高めていくため、どのように園を運営していきますか。
答:良好な動物福祉の確保が展示の魅力を高めるため、施設の改修を含め、飼育環境を工夫していきます。また、アジアゾウの出産が成功した経験を生かして、それぞれの動物に適した環境づくりや種の保存の取り組みを強化し、市民・企業の支援も受けながら、動物園の魅力を高めていきます。
編集:札幌市議会事務局政策調査課
【電話】211-3164【FAX】218-5143
市議会ホームページ【URL】www.city.sapporo.jp/gikai
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