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ブラサトルと巡る! さっぽろ歴史旅 【第1回】

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北海道札幌市

文化財や当時の痕跡を見られる場所をブラサトルこと和田 哲(わださとる)さんと巡り、札幌の歴史や成り立ちを紹介します。

・和田 哲さん(ブラサトル)
札幌市出身。広告代理店や出版社勤務を経て、札幌や北海道の歴史と地理を解説する街歩き研究家として独立。講演やテレビ・ラジオ出演などのほか、YouTube(ユーチューブ)で動画を配信中

■偕楽園(かいらくえん)と清華亭(せいかてい)
▽明治時代に造られた公園
最初に向かった場所は、札幌駅から西に10分ほど歩いた先にある緑地。「ここはかつて偕楽園という広い公園で、最初から公園を造る目的で造園された日本初の場所といわれているんですよ」と和田さん。偕楽園は明治4(1871)年に造られ、メム(アイヌ語で湧き水)が水源の、園内を流れるサクシュコトニ川を利用したサケやマスの孵(ふ)化場のほか、植物の試験栽培場などがあり、産業振興に貢献しました。「周りの風景が変わっても、土地が持つ高低差のような特徴は変化が少なく、当時の雰囲気を感じられます」と実際に訪れる楽しみを教えてくれました。

▽明治天皇が休憩所として利用された和洋折衷の建物
次に向かったのは、すぐ近くにある清華亭。明治13(1880)年に偕楽園内に建てられた、当時としては珍しい和室と洋室の両方がある建物です。入り口の上部に五稜星(ごりょうせい)が装飾されているなど、同時期に建てられた豊平館や時計台との共通点もあります。明治30年代には民間に売り渡され、以降は個人の家として使われるなど、昭和36(1961)年に市の指定有形文化財となるまでにさまざまな歴史をたどっています。
・同時期に建てられた豊平館よりも全体的に飾り気が少なく、和室もあって、落ち着いた雰囲気に感じます。休憩所として、くつろぎやすさを残したかったのでしょう

清華亭
開館日時:12/29~1/3を除く毎日9~17時
所在地:北区北7西7
入館料:無料
アクセス:JR札幌駅から徒歩10分ほか
詳細:【電話】746-1088

詳細:清華亭は文化財課
【電話】211-2312

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