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文化財のひろば・シリーズ169

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北海道森町

■青い目の人形
令和6年4月1日、尾白内小学校に保管されている「青い目の人形」が森町の歴史・文化を伝える重要な文化財として指定されました。
この人形は、身長約40cm、セルロイド製で名前はフランシス・ブラックニーといいます。昭和2年(1927年)にアメリカの世界児童親善会のシドニー・ルイス・ギューリックたちにより、日本の小学校等に送られた約12,000体の「友情の人形」のうちの1体です。友情の人形は通称「青い目の人形」と呼ばれ、太平洋戦争の頃に多くの人形が処分され、現存する人形は300体ほどと言われています。
尾白内小学校の人形は、生徒や先生・地域の方々が大切に保管していたもので、日本に到着した時の旅券やあいさつ文、還暦や卒寿等のイベントを記録した資料もあわせて残されています。
太平洋戦争前後の混沌とした社会の中で、戦時中の災禍をまぬがれ今日まで大切に保管されてきた「青い目の人形」は、昭和初期の日米関係や町の歴史と文化を伝える貴重な文化財として町教育委員会で保管されています。

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