■歌志内線の現状
日常生活で欠かすことのできない「公共交通」が今、厳しい状況にあり、全国で報道のあるように本市でも中央バス歌志内線利用者数の減少により減便を余儀なくされています。
本市の基幹道路である道道114号赤平奈井江線を通る歌志内線は、1988年に廃線となった鉄道路線に代わり、焼山線(現在は廃線)とともに赤平市や砂川市など近隣市町への通学や通院、買い物で移動する際に利用する移動手段として大きな役割を担っています。
しかし、その公共交通の存在が今、存続の大きな岐路に立っています。左記の推移グラフでは平成25年から令和4年までの歌志内線の総利用者数を表しており、令和元年まで35~40万人を推移していましたが、令和2年の新型コロナウイルス流行による利用者数の急激な減少を境に、今も利用者数が戻っていません。
運転手の担い手の減少や燃料費・物価の高騰なども重なり、バスが走っている日常を失いつつある今、身近な公共交通を守るために、私たちができることを改めて考えてみませんか。
▽中央バス歌志内線 年度別利用者数の推移(人)
■利用するメリット
(1)健康に良い
自宅からバス停、バス停からお店など歩く機会が増え、日常的な健康維持につながります。
(2)事故の加害者にならない
スリップ事故などが起きやすい冬の雪道を運転をする必要がなく、自分で運転しないので交通事故の加害者になりません。
(3)環境に良い
一度にたくさんの人を輸送できるため、一人当たりの二酸化炭素排出量が車の2分の1以下であり、地球温暖化の防止につながるので地球に優しい乗り物です。
(4)車の維持費よりも経済的
バスの年間利用額は自家用車の維持にかかる年間支出額よりも安く、財布にやさしいです。
(5)移動中にできること
自分で運転をしないので移動中に本を読んだり、景色をながめられるので新しい発見を楽しめます。
■バスがなくなると
・けがや病気などで自分が運転できなくなったとき、バスが運行していないと買い物や病院にも通うのが困難になります。
・学生が高校や大学等への通学の選択肢が減ってしまいます。
・移動手段が減るため、運転免許証の返納をためらってしまうことで事故のリスクが上がります。
・旅行時にバスで移動したくても無い、または本数が少なく、スケジュールが立てにくくなる
などがあげられます。
問い合わせ:企画広報グループ(市役所3階)
【電話】42・3214
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