旧町村農場は1928(昭和3)年に開設され、近代化産業遺産にも認定されています。
建築から90年以上が経過し、施設全体の老朽化が問題になっていました。
そこで、市民の意見などをもとに、緑豊かで歴史的な旧町村農場を、世代や目的にかかわらず気軽に立ち寄ることができ、多くの方から親しまれる場所にするため、6月6日(木)にリニューアルオープンします。
■リニューアルのポイント
◆歴史的建造物の保全
貴重な建物を保全・継承していくため、外壁や屋根の補修などを行いました。
◆酪農の歴史を伝える
パネルや農機具などの実物展示だけでなく、デジタル技術を活用した動きのある展示を増やしました。
また、二次元コードを読み取ると、酪農の歴史を多言語で学ぶことができます。
◆市民の活動を支える
市民の作品発表の場所としても利用できます。
◆誰でも利用しやすい
あらゆる世代の人が利用しやすく、交流を深められるよう、旧町村邸には市民の方が利用できる多目的室(有料)やバリアフリートイレを整備しました。第一牛舎にはキッズスペースや授乳室を新設し、全館にwi-Fi環境を完備しています。
◆立ち寄り、周遊拠点
売店や休憩スペースを設置しました。市内観光の際に気軽に立ち寄れるスポットです。
■町村農場の歴史
町村農場の創業者である町村敬貴(ひろたか)氏は、札幌農学校(現北海道大学)やアメリカで酪農・畜産の高い技術を学び、石狩郡樽川に町村農場を開設しました。
しかし、牧草がうまく育たなかったため、1928年に江別町対雁へ農場を移転します。アメリカで学んだ知識を生かし、やせた土壌を改良することに成功します。良質な土づくり、草づくり、牛の生産のため、大型機械を導入するなど、北海道農業の機械化について先駆的な役割を果たし…
続きは、第一牛舎の展示パネルをご覧ください!
■リニューアル内容の紹介
展示方法を見直したほか、映像展示設備を新設しました。旧町村邸にはエアコンが完備され、開館期間が通年となりました。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。駐車可能台数は37台(うち障がい者等用3台)です。
◆旧町村邸
◇多目的室
全部で4部屋あります(有料)。一番広い多目的室Aは、貸室利用のほかに、イベントを開催することもあります。
休憩スペースの映像展示モニターでは、町村農場や町村家の歴史について解説する映像を鑑賞することができます。
◇SaLooN Machimura(サルーン マチムラ)(カフェ・売店)
江別の特産品のほか、コーヒーやソフトクリームなどを販売します。飲食可能な休憩スペースもあります。
営業時間:10:00~16:00
◆第一牛舎
◇展示スペース
町村農場の創業者である町村敬貴氏の生い立ちや農場の歴史などをパネルで学ぶことができます。実際に使われていた農機具を見ることもできます。
※このほか、旧町村邸や製酪室にも展示があります
◇キッズスペース
お子さんが遊べるおもちゃがあります。柱はクッションで覆われ、床には芝をイメージしたカーペットが敷かれていて、小さなお子さんも安心して遊べます。
■旧町村農場
場所:いずみ野25-1
開館時間:9:00~17:00
休館期間:
旧町村邸…月曜日(休日の時は翌日)、12月29日~1月3日
第一牛舎、製酪室…月曜日(休日の時は翌日)、11月24日~4月28日
入場料:無料 ※多目的室は利用料がかかります。詳しくは旧町村農場(【電話】807-8156)までお問い合わせください
◆旧町村農場 イベント情報
◇江別観光ボランティアガイド養成講座~旧町村農場の歴史を学ぼう~Part2
講師:飯塚敏子さん(江別観光ボランティアガイド)
日時:6月22日(土) 10:00~12:00
対象:市内在住、江別が好きな方
定員:先着20名
持ち物:筆記用具
料金:無料
会場:旧町村農場 多目的室A
申込方法:6月3日(月)~14日(金)に、(一社)えべつ観光協会へ電話(【電話】807-8650)で申し込み
詳細:生涯学習課
【電話】381-1062
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